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新型コロナ週刊トピック−気温低下増加傾向に

本紙掲載日:2022-11-12
2面
生後6カ月〜4歳の乳幼児を対象にした新型コロナワクチンについて(佐藤圭創医師作成)

延岡市医師会・県対策調整本部・市地域医療政策課

◆乳幼児ワクチン、有効性や安全性は

 県内の新型コロナウイルスの感染状況は今月初めまで小康状態から下げ止まりでしたが、人の動きの活発化や気温の低下に伴い感染者数は増加傾向に転じつつあります。

 北海道や東北では感染者が急増しており、これから九州も寒くなるにつれて感染者が増えていくと考えられます。こうした中、県北でも生後6カ月〜4歳を対象とした新型コロナワクチンの接種が始まりました。

 そこで今回は乳幼児ワクチンの有効性や安全性について、県新型コロナ対策調整本部の佐藤圭創特任医師に話を伺いましたのでお伝えします。

◇延岡の1病院で専用病床ゼロに

 まず、県内の感染状況ですが、1人から何人に感染するかの指標となる実効再生産数は8日時点で、前週から0・03増の1・08となり、増減目安の「1」を超えて増加傾向を示しています。

 感染者数は宮崎・児湯地域を中心に増えています。延岡市の感染者数(1日当たり)は10月の連休後に一時90人台まで増加しましたが、今月7日現在は69人で小康状態です。

 一方、海外で流行しているオミクロン株の亜種(XBB、BQ・1、BQ・1・1、BF・7)の感染者が国内でも散見されるようになり、これらが感染拡大の「第8波」を引き起こす可能性が懸念されています。

 こうした中、延岡市内の1医療機関は国からの補助金が終了したことに伴い、新型コロナ患者の専用病床がなくなりました。ただ、今後感染が再拡大する可能性は高いため、市医師会などは「入院病床の確保が急務」と訴えています。

◇感染リスク高い乳幼児

 生後6カ月から4歳を対象とした乳幼児ワクチンの接種が県内でも始まりました。その意義について、佐藤医師は「オミクロン株は乳幼児に感染しやすい」ことを挙げます。

 今年に入りオミクロン株が流行してから乳幼児の感染者が急増し、重症例、死亡例も増加しました。肺炎など呼吸不全はまれですが、グループ症候群(ケンケンと聞こえるせきやヒーヒーと息が吸いにくいなどの症状)や熱性けいれんは非常に多くなりました。

 脳症や心筋炎などの重症例も増加したほか、全身の臓器に炎症が起きるMIS―C(ミスシー)などの後遺症も問題となっています。特に2歳未満の子どもは、感染すると重症化するリスクが高いとされます。

◇使える抗ウイルス薬少ない乳幼児

 佐藤医師はまた、感染した乳幼児は症状が悪化しても「使える抗ウイルス薬が少ない」と指摘します。広く治療に用いられているラゲブリオやパキロビットのほか、抗体療法も使用できません。

 現在行えるのは、重い症状を抑えるステロイド治療と、抗ウイルス薬のレムデシビルの投与ぐらいで、「こうした背景から乳幼児へのワクチン接種は必要だと考えられる」と話しています。

◇第8波抑制は乳幼児ワクチンが有効

 乳幼児ワクチンの有効性については、オミクロン株のBA・2が流行した時期の海外データで、生後6カ月〜1歳への感染予防効果が75%、2〜4歳は71・8%だったと報告されています。重症化や後遺症を防止・抑止する高い効果も確認されています。

 気になるのが副反応(副作用)ですが、重篤な副反応が起きるのはまれで、副反応自体も成人や5〜11歳、12歳以上と比較して少ないとされています。

 何よりも、乳幼児はマスクを常に着用したりこまめに手を洗うなど、自分で感染対策を徹底することが難しく、オミクロン株の流行時には保育施設でのクラスター(集団感染)も相次ぎました。

 さらには、子どもから広がったとみられる家庭内感染も過去多く確認されており、佐藤医師は「間接的には、乳幼児の感染が感染拡大の大きな原因の一つであり、ワクチンが第8波の抑制につながります」と接種を勧めています。

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