「たいよう４３２」が優等１席

本紙掲載日：2022-11-14

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黒木真さん一家と雌牛の部優等１席の「たいよう４３２」

登録検査を受ける織田さん（左）とみほのふじ号

東臼杵郡市畜連１１月期子牛郡共進会

◆団体Ⅰ位は日向

　東臼杵郡市畜連（藤本隆康代表理事）の令和４年１１月期子牛郡共進会は１０日、延岡市櫛津町の延岡家畜市場で行われ、雌牛の部で黒木真さん（４０）＝日向市美々津＝の「たいよう４３２」が優等１席に輝いた。団体成績は日向が１２・３点で１位、調教賞は甲斐伸彦さん（北方町）に贈られた。この日は同畜連管内から１９頭が出場。生育具合や立ち姿や肩幅、骨の締まり、毛づやなどが厳しく審査された。

　雌牛の部チャンピオンの「たいよう４３２」は、父は満天白清、母はそら、母の父は耕富士の血統で日齢は３２２日。

　黒木さんにとって雌牛の王座獲得は、２０１６年に続き２回目で、「たいよう４３２」に「優等を狙える牛だと期待していましたが、久しぶりのチャンピオンはうれしいですね」と目を細めた。餌の食いも良いと言い、表彰式の後も場内を積極的に動き回る元気な姿を見せた。

　畜産歴１２年の黒木さん。現在母牛３１頭、子牛１７頭を飼育しており、３人の子どもたちも牛の世話を積極的に手伝ってくれるという。子牛の競り値が下がっていることへ危機をのぞかせながらも、「競りに出した時に単価の良い牛を育てて、経営の安定化につなげていきたいですね」と意欲をみせていた。

◆「みほのふじ」を和牛登録検査－全国和牛登録協会

　１０月の第１２回全国和牛能力審査会第３区（若雌の２）で、全国３位に相当する好成績を収めた延岡市石田町の織田直行さん（３９）の「みほのふじ号」の和牛登録検査が１０日、共進会終了後の延岡家畜市場で行われた。

　全国和牛登録協会宮崎県支部の審査員が、体の各部位を丹念に計測したほか、立ち姿や品位、種牛性などをチェックしていた。登録検査は各項目を合わせた合計点が９３・１点で、合格の平均点数は８０～８２点。みほのふじは８９点の高い評価で登録されることになった。

　共進会直後ともあって、多くの畜産関係者が検査の様子を見詰め、終了後にはスマホやカメラを手に「全国３位」の優秀な牛の姿を写真に収めていた。