秋まつりひのかげ−家族連れでにぎわい

綱引き大会も大盛況

　日之影町商工会（美吉秀子会長）の「秋まつりひのかげ２０２２〜綱引き大会」が５日、同町岩井川の旧町役場近くで開かれ、地元住民を中心とする大勢の家族連れなどでにぎわった。

　新型コロナウイルスの影響で恒例の夏祭りを取りやめ、県道２０９号の日之影郵便局から南東約１５０メートルを歩行者天国にして初開催。町内の飲食店などが出店を構え、定番のいか焼きや金魚すくい、青竹に酒を注ぎ、じか火でかんを付ける高千穂名物「かっぽ酒」などが並んだ。

　来場者はお目当ての飲食物を購入し、和気あいあいと祭りの雰囲気を堪能。大人たちはアルコールを飲みながら世間話に花を咲かせ、金魚すくいを楽しんだり、綿菓子を手に歩き回ったりする子どもたちの姿もあった。

　綱引き大会では、商工会員、町職員、警察、消防など各種団体や一般参加者が５人一組のチームを結成。１３チームがトーナメント形式で優勝を目指した。また、来場した江藤拓衆議院議員が「江藤軍団」としてエントリー、佐藤貢町長や佐藤雅洋県議も応援に駆け付けるなど盛り上がった。

　家族６人で訪れた吉村順正さん（６４）＝高千穂町上野＝は「こうして大勢が集まる機会は本当に久しぶりなのでウキウキします。若い人や子どもたちもたくさんいて、活気が感じられて良いですね」とにっこり。

　美吉会長（６４）は「このような催しが若者の思い出となり、将来町を盛り上げたいと思ってくれる人が出てきてくれたらうれしい。今後も人と人との交流の場を大切にしながら、町の活性化を目指したい」と話した。