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ジェンダー固定観念見直そう

本紙掲載日:2022-11-15
3面

パープルリボンキャンペーン

◆中高校生ら女性への暴力根絶訴え

 女性に対する暴力根絶を訴える「パープルリボンキャンペーンのべおか2022」が13日、延岡市駅前複合施設エンクロスであった。中高生によるスピーチやダンスを通し、暴力やジェンダー差別防止を呼び掛けた。

 内閣府の「女性に対する暴力をなくす運動」(12〜25日)に合わせ、ガールスカウト宮崎県第4団が同市で初めて企画。市男女共同参画推進室、のべおか男女共同参画会議21が協力した。

 イベントでは、同市、西都市、高鍋町のガールスカウトの中高生5人がスピーチ。延岡高2年の染矢涼華さん(17)は校則が男女で分けられていること、女性政治家の割合が極端に少なく意見が反映されにくいことなどを挙げ、「活動を通し、少しでも多くの人がジェンダーに対する固定観念を見直す機会になれば。皆さんも普段の生活の中で無意識のうちにジェンダー差別をしていることがないか考えてみてください」と呼び掛けた。

 妹で同高1年の咲綾さん(15)は、「自分にできることは何か、他の人にできることは何かを考え、学校やSNSで発信し、意識が変わるきっかけにしたい」と話した。

 スピーチ後には「Breakthechain(暴力の連鎖を断ち切ろう)」の音楽に合わせ力強く踊り、暴力根絶の思いを新たにした。

 運動のシンボルマーク「パープルリボン」を貼り合わせてハート型を作るコーナーも設けられ、来場者が協力。啓発グッズの配布もあった。同館2階では現在、作成したハート型パネルや関連本の展示が行われている。

◆25日までデートDVに関するパネル展

 延岡市男女共同参画推進室は25日まで、市男女共同参画センター(桜小路)でパネル展示を開いている。入場無料。

 デートDVとは交際中の男女間で起こる暴力。身体だけでなく、心への暴力、性的暴力、お金に絡む暴力などが含まれるが、「好きだから」「交際しているから」などを理由に我慢するケースが多く、気付くことや解決法などがまとめられている。期間中、城山公園三階やぐら石垣がライトアップされている。

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