初期消火に協力−北川町の火災３件

１３人に感謝状−延岡市消防本部

　延岡市消防本部（永谷正男消防長）は９日、今年１月から３月の間に延岡市北川町内（熊田、八戸、家田）で発生した３件の火災で、初期消火などに協力した住民合わせて１３人に消防長感謝状と記念品を贈った。

　感謝状を受けたのは赤木美咲さん、井本典昭さん、河原慎二さん、河野茂美さん、岩佐美基さん、黒木好也さん、黒木清旨さん、藤野金造さん、長友武洋さん、原田昇さん、山口幸廣さん、増田喬さん、黒木富士男さん。

　赤木さん、井本さん、河原さんの３人は１月１日午後２時３０分ごろ、北川町熊田地区で発生した原野火災で、地元消防団の初期消火に協力。周辺家屋への延焼拡大を防いだ。

　河野さんは３月１日午後２時ごろ、同町八戸区で発生した車両火災で初期消火に協力。消防車両が進入困難な河川に自身の軽トラックで資機材を運搬し、消火態勢を整えるなど活動をサポートした。

　岩佐さんら９人は３月１７日午前１１時ごろ、同町家田地区で発生した林野火災で、山頂付近までホースを延長するなど、多方向に分かれて活動を補助し、消火態勢を整えた。

　贈呈式は北川総合支所であり、１３人のうち赤木さん（２１）、河原さん（４３）、河野さん（７８）、岩佐さん（７０）の４人が出席した。

　永谷消防長が感謝状を贈り、「３件の火災はいずれも、皆さまのご協力があったおかげで、初期に抑えることができた。常備消防隊の現場到着に時間を要する北川町で、自助・共助の精神の下、地域の皆さまが結束して災害に対処していただけることは、消防を預かるものとしても大変心強い」と謝辞を述べた。