命を守る避難棟が完成
本紙掲載日：2022-11-17
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延岡市大武町こばと保育園
◆「なないろ館」園児や地域のために
延岡市大武町の社会福祉法人愛育福祉会（高島透理事長）の幼保連携型認定こども園「こばと保育園」（�眦腑泪汽莟狡后砲膨吐箸覆匹虜櫃糧鯑馘錙屬覆覆い躊曄廚�完成した。有事の際に園児と地域の人たちの命を守る施設ができたことを喜び合った。
なないろ館は、鉄筋コンクリート造り４階建て。屋上が避難スペースで床面の高さは１４・５５メートル（海抜約１７メートル）。広さは８６・４０平方メートルある。太い柱と、地中まで埋まった巨大な１０本のくいが支えており、災害から園児たちの命を守る。
これまで園の避難所に指定されていた施設に行くまでに車道を横切らなければいけなかったことなどを理由に、園独自の避難所を新設。駐車場の一部を活用して、徒歩５分もかからない園の裏側に建設した。
「なないろ館」の名称は、愛育福祉会の基本理念にある「虹のかけはしまごころの種をまき愛育の心を広げます」から取ったという。
館内は園児への配慮がちりばめられた。子どもでも上りやすいように階段の段差は約５センチに統一。飛び降りの危険を排除し、災害の凄惨（せいさん）な場面を子どもたちに見せないようにと、階段や屋上の塀は通常より高めに設計された。
建築面積は１０４・１３平方メートル、延べ床面積は３３５・９８平方メートル。１階は吹き抜け（ピロティ）。２階は木製遊具などのおもちゃを完備した保育室、３階は事務・会議室、４階は園児の服やオムツ、非常食などを貯蔵する多目的室。屋上には、アンテナやテレビを配置。有事の際にはこれらを活用して、臨機応変に対応したいとしている。
また、１階の壁の一部は、ショーケースとなっており、日ごろから園児たちが制作した作品を展示。依頼があれば、一般の人にも無料で貸し出すという。
�眦膠狡垢蓮峽�設に快く賛同していただいた皆さまのおかげで、温かな思いのこもった避難棟となりました。今後も、積極的に避難訓練を行うなどして、園児たちが『なないろ館』と触れ合う時間を増やしていきたい」と話していた。