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危険顧みず、人命救助

本紙掲載日:2022-11-17
2面
秋の褒章で、紅綬褒章を受章した門川町の横山さんと妻美登代さん、伝達した山本本部長

横山さん(門川)に紅綬褒章−県警本部で伝達式

 2022年秋の褒章の伝達式が14日、県警本部で行われ、踏切内にとどまる高齢者を救助して紅綬褒章を受章した門川町の横山和宏さん(69)に、章記などが贈られた。同本部監察課によると、警察関係で紅綬褒章を受けたのは1963年以降初という。

 横山さんは昨年11月11日午前10時45分ごろ、同町のJR九州日豊線の踏切で、シニアカーに乗った高齢女性が立ち往生しているのを発見。警報器が鳴って列車が近づく中、危険を顧みず線路外に避難させ救助した。これに伴い昨年11月に警察本部長感謝状、今年4月に警察庁長官感謝状を受けた。

 式では、山本将之本部長から章記とメダルを授与され、「褒章まで頂き、恐縮している。あの場にいたら誰でも助けると思う。当たり前のことをしただけ」と話した。同席した妻の美登代さん(68)は「お互いの命が助かって良かった。私もうれしい」と喜んだ。

 県警監察課によると、記録が残る63年以降に警察関係で褒章を受章したのは、藍綬褒章が10人、黄綬褒章が1人。自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した人に贈られる紅綬褒章は、横山さんが初めてだという。

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