マスターズホッケーＷ杯
本紙掲載日：2022-11-19
3面
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本村さん（延岡）ら日本代表銅メダル
◆マレーシアとの激戦に勝利
ＷＭＨマスターズホッケーワールドカップ２０２２東京大会が１０月１８〜２９日にあり、延岡市無鹿町の本村博史さん（６９）ら６５歳以上の日本代表チームが、銅メダルを獲得した。５９歳からマスターズ日本代表に加わり１０年。２１歳の時、アジア大会で五輪出場を奪われたマレーシアを下してのメダル獲得を喜んでいる。
本村さんは鹿児島県出身。樋脇高校でホッケーを始め、フォワードとして活躍。天理大学１年の時、１９歳で日本代表に選抜された。１９７３年、２０歳で参加したＷ杯オランダ大会は１１位。翌年、イランで開かれたアジア大会ではマレーシアに敗れて４位となり、モントリオール五輪（カナダ）出場を逃した。
卒業後は１９７９（昭和５４）年宮崎国体のため、請われて本県の指導者となり、高校教諭として、県北地区では延岡商にホッケー部を創部し７年、延岡工を１３年指導。他に高鍋や飯野を指導した。
「指導ばかりしてきたが、最後に自分がやりたいことをやりたい」と５８歳で退職。今回は、マスターズ日本代表として５回目のＷ杯だった。
６カ国７チームが参加。総当たりの予選リーグは１勝１分２敗。得失点差でマレーシアを上回り３位。３位決定戦は１対１で引き分け、ＳＯ（シュートアウト）戦も２回で決まらずサドンデスとなる激戦の末、４−３で制した。本村さん自身もアメリカ戦で２点、マレーシア戦のＳＯで１点を決めた。
「世界大会でマレーシアに勝ったことが、私にとって何よりうれしい」と笑顔。「遠征にはお金が掛かり、自費なので大変だが、お金に代えられないものを得た。家族、教え子からの応援に感謝」
３試合目からは腰までテーピングをして出場していたといい「今は体がぼろぼろ」と言うが、「自分が今も頑張っていることが、子どもたちの刺激になればいい。治ったらまた少しずつ始めて、来年は、大学ＯＢチームで国内大会に出ようと思っている」と話した。
６５歳以上日本代表の戦績は次の通り。
▽予選リーグ
サザンクロス（オーストラリアのクラブチーム、オープン参加）１−０日本、日本１−１マレーシア、日本７−１アメリカ、日本０−０南アフリカ、オーストラリア２−０日本、アイルランド４−０日本
▽３位決定戦
日本１−１マレーシア、ＳＯ４−３
▽順位
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