若者の声、議会活動に

市議と高校生が意見交換・日向市

　日向市議会（黒木高広議長）はこのほど、市役所の市議会議場で高校生との意見交換会を開いた。市議５人が県立富島高校の３年生１４人と市の課題、ふるさとの未来などについて話し合った。

　意見交換会は、若者が住みたくなるような魅力的なまちづくり、自治体の制度などに関心を持ってもらおうと昨年度から実施している。これからのまちづくりの担い手である市内の高校生の声を聞き、今後の議会活動における政策立案、政策提言につなげるのが狙い。

　この日は、生徒がテーマごとに３班に分かれて発表。「日向市の課題」「若者が暮らしやすい街にするためには何が必要か」「ふるさとの現在と未来」の三つのテーマについて各班が順に説明した。

　各班は「娯楽施設、就職先、進学先があれば若者がとどまるのでは」「駅周辺に複合施設を作る」「ＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）を活用して日向市の良さを若者へ発信する」などと提案。

　市議からは「進学や就職先の場所をどのように決めたのか」「県内には駅から離れた場所でも集客力のある商業施設もあるが」などの質問が出され、生徒は「やりたいことを決めて、日向市になかったので県外にした」「駅から遠いが直通バスがある。店舗も多く魅力がある」と応じ、自身が持つ同市のイメージ、将来への考え、要望など、さまざまな意見を伝えた。

　市議会は同校のほか、、日向高、日向ひまわり支援学校などの生徒との意見交換会も実施する。