労災撲滅、快適な職場づくり

宮崎市で県産業安全衛生大会

　県産業安全衛生大会は１６日、宮崎市佐土原町の佐土原総合文化センターで開かれた。金属製品製造業の向陽化工（延岡市）を含む県内８事業所が安全衛生優良事業場として表彰を受けたほか、労働災害の撲滅を誓う大会宣言を採択した。

　宮崎労働基準協会など６団体で組織し、大会を主催する県労働災害防止団体等連絡協議会の橋口光雄会長が「大会への参加を機に職場の安全衛生の重要性を再認識し、安全安心と快適な職場づくりを目指してほしい」とあいさつ。

　続いて、安全衛生優良事業場表彰の表彰式が行われ、同協議会を構成する六つの労働災害防止団体から推薦され、長年にわたって安全衛生の向上に努力し優秀な成績を収めた８事業場の関係者に橋口会長がそれぞれ表彰状を渡した。

　宮崎労働局によると、昨年の労働災害の死亡者数は前年と同じ１３人、休業４日以上の死傷者数は前年比１１１人増の１６８７人と大幅に増えた。今年は１０月末で死亡者数が１５人、休業４日以上の死傷者数は２１３６人で、さらなる悪化が見込まれる。

　田中大介局長は、基本的な安全管理の取り組みがおろそかになっている事例が数多く見受けられたなどとし、「特に死亡災害が増えており、改めて関係者が一体となって安全衛生活動の取り組みを徹底してほしい」と注意を喚起した。

　最後に林業・木材製造業労働災害防止協会県支部の森勇二事務局長が「安全と健康確保はすべてに優先する課題。人命尊重の基本理念を再確認し、安全で健康・快適な職場づくりに全力を尽くす」と大会宣言を読み上げ、大きな拍手で採択した。