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1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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川を下るアユを狙う−今井さん手製の投網で
延岡市北川町では、秋の風物詩として知られる伝統的なアユ漁「しばぜき漁」が、今月上旬から最盛期を迎えている。
しばぜき漁は、産卵のために川を下るアユの習性を利用した漁法。浅瀬にくいを打ち込み、竹ザサを絡ませてせき止め、前進できなくなったアユを投げ網で取る。大正時代末期に土佐の漁師が伝えたのが始まりとされ、今年も北川流域に十数カ所のせきが設けられた。
22日には、熊田の永代橋下で、しばぜき漁歴45年ほどというベテランの今井次郎さん(72)が網を投げていた。今井さんが目視でアユが集まったのを確認後、手製の片手投げ網を空中に放つと、きれいな半円を描いて網が着水。網を回収すると編み目に絡まった大量のアユが確認できた。
同所では9月末ごろにせきを設けたが、今月からが最も取れる時期で、「昔は手が凍りそうなほど水が冷たかったが、今はまったくそんなこともなくなった」と話し、この時期しかできない漁を楽しんでいた。しばぜき漁は12月10日まで。
◆投げ網づくりの講座
延岡市教育委員会北川分室はこのほど、北川町で継承されるこの伝統漁法について学ぶ機会にしようと、同市北川コミュニティーセンターで「片手投げ網」の作り方講座を開いた。7人が参加。しばぜき漁の際に投げる網作りに挑戦した。
講座は昨年に続いて2回目。漁師の高齢化や後継者不足の状況から、伝統漁法の伝承を目的に全3回の日程で実施した。
今井次郎さん(72)が講師を務め、昨年作った「一重(ひとえ)網」に比べてより効率よくアユが取れるという「二重(ふたえ)網」の作り方を教えた。現在は町内でも、投げ網を手作りする人は珍しいという。
参加者は網の目を数えて印を付けると、二重になるようにテグスで縫い合わせたり、おもりとなる鎖ゆら、持ち手となる部分を縫い付けたりと作業。細かで複雑な作業に苦戦しつつも、真剣に手を動かしていた。