ネットを悪用、犯罪に注意

県警と通信１０社の連携協議会

◆クイズなどでキャンペーン

　県警と連携して通信１０社でつくる県企業・警察サイバーセキュリティ連携協議会（通称ＭｉＣＳ＝ミックス）はこのほど、延岡市旭町のイオン延岡店で「サイバーセキュリティー・キャンペーン」を実施し、インターネットを悪用した犯罪への注意や対応策などを啓発した。

　ミックスは２０１８年に発足し、今年９月に県と県警との３者でサイバーセキュリティーに関する連携協定を締結。県民や企業に安心してインターネットを利用してもらい、サイバー空間の安全を維持できるよう、セミナーやイベントの開催、講師派遣などの啓発活動を展開している。

　この日は同協議会の会員や県警本部サイバー犯罪対策課の職員が、県警マスコット「みやけいちゃん」とともに、来店者へ啓発チラシやグッズを配布。スマートフォンを使って回答するサイバーセキュリティークイズも実施し、親子が「携帯電話会社からお支払い状況確認のショートメッセージ（ＳＭＳ）が届いた」「宅配業者からメールで『不在通知』が届いた」場合などの正しい対処法に答え、景品を受け取っていた。

　また、県デジタル推進課の職員が、インターネットを事業で活用したい経営者やスマートフォンの購入を考えるお年寄りなどの相談に応じ、安心して手続きできる窓口を案内。県警は次々と新たな手口のサイバー犯罪が確認される中、「被害防止のためには県民の意識向上が極めて重要。こうしたイベントを通じ、セキュリティーの重要性を認識してもらえれば」としている。