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高平山にヤマザクラ−県トラック協会

本紙掲載日:2022-12-02
2面
トラックの森づくりの植樹祭でヤマザクラの苗木を植える子どもたち(延岡市の高平山)

森づくり事業で植樹祭・延岡

 県トラック協会(牧田信良会長、約450社)は11月19日、延岡市の高平山(こびらやま)で「トラックの森づくり事業」植樹祭を開き、会員事業所の従業員や家族、地元住民ら約120人が参加、ヤマザクラを植えた。

 同協会はトラック運輸業界が化石燃料に依存していることから、森林の整備・保全を通して地球温暖化防止に貢献しようと、2004年からトラックの森づくり事業に取り組み、これまでに川南町の町有林5・2ヘクタール(5万2000平方メートル)に約1万3500本の広葉樹を植樹している。

 今年8月には県と、延岡市の岡富山施業森林組合(佐々木安彦組合長)、延岡地区森林組合(工藤良長組合長)との4者で企業の森づくりに関する協定を締結。トラックの森づくり事業の第2期として、岡富山施業森組から高平山の1・8ヘクタールを植栽地として借り受けた。

 この日は、そのうちの0・2ヘクタールにヤマザクラの苗300本を植樹。また、開会式では来賓の読谷山洋司市長や協会、組合の代表がソメイヨシノの苗木5本を記念植樹した。

 あいにくの小雨模様の中、参加者は延岡を一望できる山の斜面に和気あいあいと唐鍬(とうぐわ)で穴を掘り、ポットから取り出した苗木を移植。同所での植樹祭は今後も継続的に開いていくことにしており、森づくりが順調に進めば6年間の協定期間中に43・22トンの二酸化炭素を吸収できる計算という。

 植樹祭には市内の川島小学校からみどりの少年団の児童7人も参加し、このうち川見虹花(にこ)さん(6年)は「グングン大きく育って、みんなが集まれる場所になるといい。成長した森を見に来たい」と期待を込めていた。

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