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虐待防止を訴え−オレンジリボンメッセージ

本紙掲載日:2022-12-05
3面

石井十次の墓所から県北を周り−日向市にゴール

◆コロナ禍でノートをリレー

 子どもの虐待防止などを訴える「オレンジリボンメッセージリレーinみやざき2022」のゴールセレモニーがこのほど、日向市役所であった。西都、高鍋、延岡、門川など各地から寄せられたメッセージを十屋幸平市長が受け取った。主催は児童福祉施設、行政、関係機関などで構成する実行委員会。

 同リレーは、子どもの虐待を防ぎ、明るい子育て、家庭環境の実現を目指す啓発活動。2013年度から九州初の取り組みとして始まり、今回が10回目。子ども虐待防止のシンボルであるオレンジリボンのたすきをリレーする形式で行ってきたが、20年度からはコロナ禍の影響でメッセージノートのリレーに変更した。今年は新たに県内外の企業3社によるノートも加わった。

 活動に賛同するメッセージをリレーするもので、児童福祉の父・石井十次の墓所がある西都市─高鍋町―川南町―都農町―日向市と、延岡市―門川町―日向市間の2コースにある役所、児童福祉施設など計10カ所以上を回り、日向市役所をゴールとしている。

 この日は、実行委員、山室浩二門川町長らが参加。十屋市長が2コースと企業からのメッセージノートをそれぞれの代表者から受け取った。

 十屋市長にノートを手渡した山室町長は「子どもたちの笑顔、幸せを願う思いが広がってもらえれば」。十屋市長は「虐待がなくなる社会を、皆さんと連携しながらつくっていきたい」と話した。

 実行委員長の東原擁慈さんは「子どもたちは社会の宝。気持ちを一つにして明るい未来が訪れるよう続けていきたい。来年こそは、たすきリレーを実施して走る姿を見てもらいたい」と話した。

 同実行委によると、メッセージはパネルなどにして延岡児童相談所、県庁などに掲示し、明るい子育て、家庭環境づくりの啓発活動に役立てるという。

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