親子で物語に夢中

「人形劇まつり」アットホームな雰囲気で

　プロ、アマチュアによるさまざまな人形劇を楽しめるイベント「人形劇まつり―２０２２―」が１１月１２、１３の２日間、延岡市の延岡総合文化センターであった。のべおか風と土の学校（江原トネ子代表）主催、のべおか文化事業団共催。昨年までの２年間は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今年３年ぶりに通常開催された。

　カラフルな風船や旗で彩られた会場には、多くの家族連れなどが詰め掛け、中庭では軽食の販売や音楽ライブを実施。各展示室、交流室、研修室では、時間ごとに、プロの人形劇団クラルテ（大阪市）による７作品のほか、アマチュアの人形劇団４団体（延岡２団体、大阪２団体）が６作品を公演した。

　このうち、延岡市のアマチュア人形劇団「風と土の子」の「三びきのやぎのがらがらどん」は、ノルウェーの同名童話を人形劇にアレンジ。体の大きさが違う３匹のヤギが、巨大な怪物トロルに立ち向かう姿をかわいらしくもスリリングに演じた。

　劇を見終わった日向市財光寺の椎葉紗羽ちゃん（３）は「お人形が動いてて楽しかった」。母親の里紗さん（２７）は「初めて参加したが、アットホームな雰囲気で落ち着く。来年も参加したいです」と感想。

　江原代表は「人形劇の良さは、子どもたちが物語に入り込みやすいこと、また大人が見ても童心に帰って純粋な気持ちになれることだと思う。今後は市内の人形劇グループをさらに増やして、子どもたちが人形劇に触れる機会を増やしていきたい」と話していた。