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医療福祉の仕事を体験

本紙掲載日:2022-12-05
2面
練習用のシリコンに針を刺す体験もあった
指でつぼを探す子ども

九保大小学生対象にフェア

 延岡市吉野町の九州保健福祉大学(兒玉修学長)は11月23日、小学生を対象にした「お仕事体験フェア」が開き、市内から約80人が参加、医療福祉分野に関わる仕事を体験した。

 小学生のうちから大学に親しみを持ってもらうことや、医療福祉分野への興味・関心の向上、仕事の大切さの理解を深めるきっかけづくりとして初めて実施した。

 この日は同大学の5学科(スポーツ健康福祉学科、臨床福祉学科、薬学科、生命医科学科、臨床心理学科)が薬剤師や言語聴覚士など、それぞれ学科に関連する職業体験を提供した。

 このうちスポーツ健康福祉学科では、はり師・きゅう師の仕事を体験した。同科の渡邊一平教授からはり・きゅう治療の手順のほか、体にはつぼが360個あることや、針は髪の毛とほぼ同じ細さであることなどを学んだ後、白衣や実習着を着用してつぼ探しに挑戦。参加した子どもたちは、診察台に横たわる学生の足や腕から体に効くつぼを指で探した。

 なかなかつぼを見つけられずに苦戦していたが、教員からアドバイスを受けるとすぐに上達。子どもたちがつぼを見つけて専用の機械でつぼの場所を確認した後、教員が針を刺した。このほか、人体に見立てた練習用のシリコンに針を刺す体験もあった。

 矢野悠夏さん(8)=川島町=は「(練習用のシリコンに)針を刺すのが楽しかった。つぼを探すのは難しかった」と話していた。

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