延商生が接客マナー指導

お辞儀や発声など−三川内中

◆来年３月、地域で物品販売予定

　地域行事で物品販売を計画している延岡市立三川内小中学校（和田健校長）の中学生６人に向け、県立延岡商業高校の生徒２人が２５日、接客のマナーや心構えを指導した。

　中学１〜３年生１９人は、地元の良さを学び発信する地域創生学習に取り組んでおり、その一環で、来年３月に開かれる「桜咲く三川内神楽まつり」への参加を計画。自分たちで三川内の魅力を伝える物品を作って販売することにしている。

　生徒は「制作」「販売」「ＰＲ活動」の３班でそれぞれに準備を進めており、この日は延岡商高から河野有希さんと山田七海さん（ともに商業科３年）が来校して、販売班の生徒に授業。自分たちが販売実習などで身に付けた作法や、場面によっての対応法を伝えた。

　このうち言葉遣いでは「いらっしゃいませ」「申し訳ございません」「かしこまりました」などの「接客７大用語」を説明。間違った接客用語では「〃こちらのほうで〃よろしいでしょうか」ではなく「こちらで〜」、「〃千円から〃お預かりします」は「千円お預かりします」などと注意点を示した。

　お辞儀や発声なども指導し、生徒たちは販売員役と買い物客役に分かれて、接客を実践練習。「お先に４０００円をお返しします。残り５００円のお返しでございます」とおつりのお金を渡すなど、習った手順を確認しながら反復して体に覚え込ませていた。

　指導した河野さんと山田さんは「緊張してしまい、質問にすぐ返答するのが難しかった」「本番に向け、繰り返し練習して身に付けてほしい」と激励。中学生の有村洋希さん（２年）は「敬語や細かな接客マナーなど知らないことが多かった。当日はたくさんコミュニケーションを取って、多くの人に商品の魅力を伝えたい」と力を込めた。