全国障スポ栃木で活躍

読谷山延岡市長に報告

◆２５、５０メートル背泳ぎ準優勝−甲斐さん
　陸上３種目でメダル３個−山田さん

　第２２回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」（１０月２９〜３１日、栃木県）で入賞した甲斐清美さん（７４）と山田楓海さん（１７）＝しろやま支援学校高等部２年生＝がこのほど、延岡市役所に読谷山洋司市長を訪ね、成績を報告した。

　本県選手団の主将を務めた甲斐さんは、水泳に出場し、２５メートル背泳ぎと５０メートル自由形で準優勝。２００４年に埼玉県で開催された「彩の国まごころ大会」から１７年ぶりの出場で通算のメダル獲得数は４個とした。２５メートル背泳ぎでは４２秒６１をマークし、自己ベストを３秒８５更新した。

　山田楓海さんは陸上競技に出場し、１００メートルと２００メートル、４００メートルリレーで３位と初出場で三つのメダルを獲得。２００メートルを３１秒８３、４００メートルリレーを４９秒９４と２種目で自己ベストを更新した。

　２人は県選手団ユニフォームのジャージーに獲得したメダルを身に着けて市長に報告。甲斐さんは「スタートで相手に遅れた。次の大会に向けてスタートを練習したい」、山田さんは「不安だったけど、先輩たちが助けてくれた。結果は悔しいけど来年に向けて１秒でも短縮できるように頑張り、次は金を取りたい」と市長に報告した。

　読谷山市長は「独特な緊張感でいつも通りとはいかなかったと思うが、２人が素晴らしい結果を残して延岡市民も誇らしい。他の障害のある方々の励みになる存在になったとも思う」と祝福した。

　県選手団の今大会での獲得メダルは計３３個。内訳は金メダル１０個（陸上５、卓球２、フライングディスク３）、銀１１個（陸上３、水泳４、卓球１、フライングディスク２、ボッチャ１）、銅１２個（陸上７、アーチェリー１、卓球１、フライングディスク３）だった。