油流出を想定し訓練
本紙掲載日：2022-12-09
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五ケ瀬川水系水質汚濁防止連絡協議会
国交省延岡河川国道事務所や県、五ケ瀬川流域の行政などで組織する五ケ瀬川水系水質汚濁防止連絡協議会はこのほど、延岡市古川町の五ケ瀬川古川樋門付近で、油の流出を想定した水質事故現地訓練を行った。
参加機関は国交省のほか、延岡土木事務所、延岡・高千穂保健所、西臼杵支庁、延岡市、西臼杵３町など１３機関で、約３０人が参加した。
油の流失と拡散を止める訓練では、下流と上流の双方からオイルフェンスを引っ張り合い、両端を土のうで川に固定。内側に油を集めたとの想定で、ボート班が近づいて油を吸着するためのオイルマットを次々に投入していった。
また、延岡市消防本部が、ロープワーク訓練を行い、もやい結び、まき結びなど、外れにくい結び方について講習などもあり、関係機関との連携を深めた。
本番を想定した現地訓練は、新型コロナウイルスの感染拡大のため実施できず、今回が４年ぶりの実施。
同連絡協議会の杉田聡幹事長は「手順がうまくいかない局面もあったが、次に生かしていきたい。五ケ瀬川水系での油の流出事故は少ないが、少ないからこそ、日ごろからの訓練が大切。今後も各関係機関と連携し、事故の早期対策につなげていきたい」と話した。