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みこしを修復−赤水、鯛名神社

本紙掲載日:2022-12-10
3面
地域住民らがみこしを囲んで行われた神事(赤水神社)=提供写真=

文化庁の助成で実現−両神社で出発式

 老朽化で修復が必要になった延岡市の赤水神社と鯛名神社のみこしがこのほど、修復作業を行う長崎県佐世保市に向けて出発し、両神社で出発式が行われた。

 修復作業は、伝統的な地域活動に対して助成を行う文化庁の「地域文化財総合活用推進事業」を活用。赤水おこもり保存会(姫田芳子会長)、鯛名面まつり保存会(日野喜久男会長)が、それぞれの伝統的な活動の保全を目的に申請した。

 出発式はそれぞれの神社で行われ、住民がみこしを囲んで見守る中、霧島神社禰宜(ねぎ)の岩切康弘さんが神事を行い、みこしを清めた。

 このうち、赤水神社のみこしは、担ぎ手不足もあり、80代の人が子どものころに見た程度で、少なくとも60年以上動かしていなかった。傷みも激しいという。

 多くの住民が初めて見るみこしを興味津々に眺め、「修復されたらぜひ赤水のみこしを出したい」と、トラックで運ばれていくみこしを見送った。

 岩切さんは「コロナで祭りも縮小され、みこしも出せず落ち込んでいる中で日を当ててもらえたことがうれしい」と喜び、住民らは、来年の秋祭りの4年ぶりとなる御神幸行列で、修復されたみこしが練り歩く姿を心待ちにしていた。

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