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LL サイズ
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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佐藤焼酎製造場、初のウイスキー
◆118年の技術を生かしたシングルモルト
延岡市祝子町の佐藤焼酎製造場(古賀隆雄蔵元)が、創業118年の歴史で初めてとなるウイスキー「NEXT100NEWBORN20221STRELEASE(ネクストハンドレッド・ニューボーン2022ファースト・リリース)」を製造した。ドイツ産大麦麦芽を原料に長年培った焼酎造りの技術を生かして造り上げたシングルモルトウイスキーの逸品。9日に数量限定で発売した。700ミリリットル瓶で7480円(税込み)。
同社は明治38年(1905年)の創業から、一貫して祝子川の水と地元産原料にこだわった焼酎造りを守ってきた。40代以下の若手従業員が主力となった現在、「次の100年を見据えて、事業の柱になる酒造りに挑戦しよう」という機運が高まり、同じ蒸留酒であるウイスキー造りに挑むことを決めた。
昨年11月に税務署からウイスキーの製造免許を受け、原料となるドイツ産大麦の麦芽を手配。杜氏(とうじ)の甲斐智さん(42)が仕込みと蒸留、テイスティングを、企画課の松田志緒里さん(25)を中心にラベルや化粧箱のデザインを担当した。
これまで使ってきた蒸留施設など焼酎製造のための設備がそのまま生かせたことも強みだった。ホワイトオークのたるで半年間熟成させた原酒は淡い琥珀(こはく)に色付く。たる出しのアルコール度数は60度以上のかなり強い酒に仕上がっており、瓶詰めする段階で48度に調整している。
甲斐さんは「ウイスキー専用の設備でなく、焼酎の設備をそのまま使ったので試行錯誤の連続でした。2段階で蒸留をしますが、2回目の蒸留時にアルコール度数と味わいを調整するのが難しかった」と振り返る。
そのかいあって、味わいは「6カ月熟成という点で若々しさはあるが、洗練された華やかさと、うま味を実現できた」と古賀専務。ストレートはもちろん、ハイボールもお勧めという。
季節を問わず仕込みが出来るのがウイスキーの良さで、本業の焼酎造りとの兼ね合いが難しいが、来年は海外向けを含めて2万本から3万本の製造を計画している。
世界的に「ジャパニーズウイスキー」の評価が高まっていることも追い風となって、米国進出も決定。同国の流通大手と契約して、来年は西海岸を中心に2〜3万本を出荷するなど販路拡大を目指すという。
蔵元でもある古賀専務は「本格焼酎は伝統的な日本の蒸留酒ですが、新しい酒造りに挑戦するためにウイスキーを選びました。日本の鉄鋼技術で造られた本格焼酎の設備だけを使ってウイスキーを造り上げた。佐藤焼酎の製造法としてPRしたい。日本の蒸留酒文化の発信地になれれば」と期待を込めている。
第1弾の国内販売は2500本で、既に全国の酒店から注文が入っているという。問い合わせは同社(電話延岡33・2811)。
■「NewBorn」
ジャパニーズウイスキーには3年以上熟成したものという定義があることから「NEXT100」は半年熟成のは「NewBorn」ウイスキーと位置づけられる。このため、2021年末に仕込まれた「NEXT100」の原酒は、2024年末に3年熟成の「ジャパニーズウイスキー」としてリリースされる。
■シングルモルト
大麦麦芽のみを使用したウイスキーをモルトウイスキーと呼ぶ。シングルは単一の蒸溜所でつくられたウイスキーをボトルに入れたものをシングルモルトウイスキーという。
◆読谷山市長に第1号を贈呈−米国からすでに2万本のオーダー
佐藤焼酎製造場の関係者は8日、延岡市役所に読谷山洋司市長を訪ね、第1号のウイスキーを贈呈した。
蔵元の古賀隆雄専務と古賀慶次工場長、甲斐智杜氏(とうじ)が完成を報告。
古賀専務が箱入りのウイスキーを贈り、「延岡の焼酎造りの技術で造ったウイスキーで第1号の製品です。ぜひご賞味ください」とあいさつ。
読谷山市長も「コロナ禍で大変な時に着々と次の一手を打つ。そして次の100年へとつなげるのは、素晴らしい発想。製造業の方々に勇気を与えてもらえます」とたたえた。
古賀専務は米国の流通大手から既に2万本のオーダーが入っていることや、3年後には同国へ8万本の出荷を計画していることなどを紹介。「日本の手仕事、蒸留器、本格焼酎の設備だけで造った、日本のバックボーンを背負ったウイスキーです」と胸を張った。
また、今回はドイツ産の麦芽を使用したが、将来的には延岡産の麦芽を使った〃純延岡産のウイスキー〃を計画していると明かし、「蒸留酒文化の発信地は、観光客を呼び込める文化施設にもなります。そんな将来も見据えて事業を展開していきたいですね」と抱負を話していた。