民児委員、退任４６人に感謝状−日向市

新任・再任−１３３人に委嘱状伝達

　日向市の民生委員・児童委員と主任児童委員の感謝状授与式および委嘱状伝達式は２日、市中央公民館で開かれた。市内８地区の退任者４６人に感謝状を贈り、新任と再任の計１３３人に厚生労働大臣からの委嘱状を手渡した。新任は４４人（民生委員・児童委員４１人、主任児童委員３人）。任期は２０２５年１１月３０日までの３年間。併せて、市民生委員児童委員協議会の新三役の紹介もあり、会長に同市東郷町寺迫の橋口克義さん（７９）＝岩脇・美々津地区＝を再任した。

　民生委員は、民生委員法に基づき、厚生労働大臣から委嘱された県の特別職地方公務員。地域の社会福祉の増進を目的に、地域住民の立場で相談、支援などさまざまな活動に取り組んでいる。また、民生委員は児童福祉法に定める児童委員も兼ねている。

　式では、十屋幸平市長が、８期２４年間務めた退任者代表の川元正共さん（８６）＝大王谷地区＝に感謝状、新任者代表の桑原直子さん（６８）＝財光寺北地区＝に委嘱状をそれぞれ手渡した後、「皆さんの活動は、地域共生社会を実現するための重要な基盤。今後も地域福祉のリーダーとして活躍し、本市の福祉行政に協力をお願いしたい」などとあいさつした。

　続いて、全体会があり、地区会、会長会で決定した新三役が紹介され、橋口会長のほか、副会長の伊達忠士さん（塩見・富高地区、再任）、日高哲也さん（財光寺南地区、新任）、書記の松岡利夫さん（細島・日知屋東地区、新任）の４人が登壇。橋口会長は「皆さんが地域活動しやすい環境づくりに努力する。組織一丸となって、市の社会福祉向上の一翼を担うよう頑張りましょう」と呼び掛けた。

　そのほか、民生委員・児童委員を１０期３０年務め、今秋の叙勲で瑞宝単光章（社会福祉功労）を受章した柴田順一さん（７４）＝１１月末で退任＝に花束が贈られた。

　市民生委員児童委員協議会は、今月から単位民児協地区を再編。これまでの塩見・財光寺地区は、二つの学校区、包括支援センターの委員構成となっていたことから、塩見地区を富高地区の民児協と統合。財光寺小校区は、財光寺北として一つの民児協とした。