学校・家庭・地域との協働−重要性を再認識

日向市で県ＰＴＡ研究大会

　第６４回県ＰＴＡ研究大会の日向市・東臼杵郡大会は３日、県内の小中学校ＰＴＡ会員ら約４００人が参加し、日向市文化交流センターであった。主催は県ＰＴＡ連合会（岡本弘会長）。

　大会は学校や家庭、地域と協働していくことの重要さを再認識し、子どもたちと一緒に学びながら、共に成長していくことを目的に毎年開催。今回は３年ぶりの集合形式で、「『協働』することの重要さを再認識し、未来ある子どもたちと一緒に学び成長しよう！」をスローガン、「学校と家庭と地域が協働する世の中づくり」を研究テーマに開催した。

　開会行事で岡本会長は「保護者のライフスタイルが変わり、昔のようなＰＴＡ活動は難しくなっている。できる時に、できる人が学校と連携して活動することが、子どもたちにつながっていると考えてほしい」などとあいさつ。また、開催地の首長として十屋幸平市長が歓迎の言葉を述べ、「大会を通してお互いの交流と連携を深め、未来を担う子どもたちの健やかな成長に向け、なお一層の支援、協力をお願いしたい」と呼び掛けた。続いて、長年にわたりＰＴＡの発展に尽力した個人、団体を表彰。県北からは４個人、２団体が受けた。

　研究発表では、地元から市立財光寺中学校ＰＴＡの三村隆之会長と河野ひとみ顧問が登壇。「これまでの『当たり前』を見直すとき」をテーマに話し、ＰＴＡ活動の課題解決に向けた取り組みとして、コミュニティ・スクールとの連携を説明。学校と家庭、地域が課題や解決策を一緒に考える「しゃべり場」、ばんば踊りで夏休みを盛り上げようプロジェクト、高校入試の面接指導など具体的な実践活動を紹介した。

　最後に、家庭と学校、地域で取り組んだコミュニティ・スクールは多くの気付き、見直す機会を与えてくれたとし、固定観念にとらわれず、地域との協働による取り組みが子どもたちのためになることを主軸として活動していきたいと結んだ。

　記念講演もあり、延岡市出身のフリーアナウンサーの高橋巨典さんが「変えましょう！変わりましょう！自分が変われば全てが変わります」と題して話した。