県議会の常任委員会中に地震だ
本紙掲載日：2022-12-17
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議員らが避難訓練
県議会（中野一則議長）はこのほど、予算や条例などの議案を審議する常任委員会の開会中に大規模地震が発生した想定で避難訓練を実施した。議員や県の執行部職員、議会事務局職員ら約２８０人が参加し、避難経路の確認などを行った。
委員会審議中に日向灘沖を震源地とする震度７の地震が発生。議員は常備ヘルメット、職員は分厚い資料ファイルなどで頭を守り、揺れがなくなるまで低い姿勢を取った後、避難経路を通って屋外に逃れ、人員や避難状況を報告した。
例年は議員や議会事務局員のみ避難訓練を行ってきたが、実際の委員会には大勢の県の執行部職員らが出席しているため、今回は実際の開催状況下で訓練を行い、避難通路が狭くないか、渋滞は発生しないかなどを確認した。
昨年は、議会棟が地震の揺れによる柱や壁の亀裂で当分は使えなくなった状況を想定。予定された委員会採決の見通しが立たなくなったことから、臨時本会議を開いて１週間の延長を決めるなど、議会運営に関する訓練なども行った。
県議会事務局は「大勢の執行部職員がいる状況で避難できるかを確認することを主眼に行った。今回はしっかり避難ができたが、実際は混雑する可能性があるので避難の方法などを考えていかなければいけない」などと話していた。