記者の道くさ−地域の商店「楽しめる場に」
本紙掲載日：2022-12-19
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延岡市桜ケ丘で長く、地域の酒屋、駄菓子屋として親しまれてきた桜ケ丘商店。２０２０年１２月からペットサロン「ＢＡＮＢＩ」を併設し、酒類・食品・駄菓子の販売と、ペットのトリミングなどを行う珍しい店舗形態で営業している＝写真＝。２代目社長の井口千代美さん（５２）は「ペットも家族の一員。お孫さんと犬と、家族みんなが一緒に来て、楽しめる場所に」と語る。
井口さんの父、山野内勉さん（８４）＝現会長＝が１９８８年に当地で営業を始めた。酒類、食品の販売に加え、大人は角打ち、子どもは駄菓子選びができる地域の交流の場として長年愛されてきた。
２０年秋の店舗改装に合わせ、トリミングや犬用の服のオーダーメードなどを行うペットサロンを増設。井口さんの夫、伸哉さん（４８）も昨年末に脱サラし、ペットや利用客の送迎、配達などを担っている。
「手作りのペット用クリスマスケーキ」が今のお薦め。地元産の米粉、卵、イチゴ、ヤギミルクを使用し、犬のおなかに負担の少ない〃グルテンフリー〃だ。「人間用に甘さを加えれば、ペットと飼い主が同じケーキでお祝いができます」。予約は電話延岡３２・５５４０。
近くの延岡商業高卒業生が懐かしさから足を運び、駄菓子販売はイベントや保育施設での移動販売が好評。勉さんの常連が集う角打ちも健在という。