倒れた仲間に救命処置
本紙掲載日：2022-12-21
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三樹さんに消防長感謝状−延岡市消防本部
延岡市消防本部（永谷正男消防長）は２０日、意識不明の男性に適切な救命措置を行い、その後の社会復帰につなげたとして、門川町東栄町の無職、三樹光さん（６６）に消防長感謝状と記念品を贈った。
三樹さんは、今年５月２９日午後２時４０分ごろ、延岡市桜小路の川中コミュニティーセンターで社交ダンスの練習中、メンバーの７０代男性が突然倒れ、いびきをかき始めたことから危険な状態と判断。迅速に周りのメンバーに協力を求め、救急隊到着まで約７分間、ＡＥＤ（自動体外式除細動器）を使用し、心肺蘇生法による適切な救命処置を行った。
三樹さんは、何度かＡＥＤの講習を受けたことはあったが、実際に使ったのはこの日が初めて。「仲間の命を救えたことは、うれしいし、ほっとした。講習をちゃんと受けていてよかった」と笑顔。
永谷消防長は「三樹さんの迅速で適切な、勇気ある行動のおかげで、男性は一命を取り留めることができた。バイスタンダー（救急現場に居合わせた人）の重要性を再認識させる事例で、本部としても深く感謝している」と謝辞を述べた。