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延岡産のサフラン知って

本紙掲載日:2022-12-27
6面
延岡ひなたサフランについて講演する渥美准教授

食事会とセミナーでPR

 延岡市内で生産している「延岡ひなたサフラン」の認知度を高めようと、延岡市本町の「saka」で11月28日、サフランディナー&セミナーが開かれた。約20人の参加者が延岡ひなたサフランと延岡産食材を使った料理を味わった。

 セミナーでは、「延岡ひなたサフラン」の品質評価を行っている九州保健福祉大学薬学部薬学科の渥美聡孝准教授が「延岡ひなたサフランの特徴とサステナビリティ」をテーマに講演。渥美准教授によると、サフランは金と同価値であるとされるほど希少価値が高く、日本では1903年から大分県竹田市で栽培が始まった。しかし、高齢化で生産者が減少した結果、2016年には50キロの生産量があったが、現在では3キロまで激減している。そこで、サフランを育てる延岡市内の農家、めしべを採取する福祉作業所、品質を分析する同学科が連携を取ることで、高品質なサフランの生産を持続可能な形で取り組む体制を構築していくという。

 セミナー後、参加者は延岡ひなたサフランと、果物や魚介類などの延岡産食材を取り入れたコース料理を楽しんだ。今回のディナー&セミナーを主催した延岡市サフラン生産部会の副会長で延岡ひなたサフランの生産者である佐々木孝行さん(72)=同下三輪町=は「サフランは日本ではなじみがなく、県内では特に見聞きしないと思う。今回のディナーのように延岡で生産したサフランを広めてほしい。そして、使う人が増えてくれたら」と話していた。

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