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感染状況−3連休で悪化懸念

本紙掲載日:2023-01-07
2面
新型コロナウイルス変異株の系統図(佐藤圭創医師作成)
「XBB・1・5」の特徴について(佐藤圭創医師作成)

新型コロナ週刊トピック

◆「XBB・1・5」が急激拡大

 県内では新型コロナウイルスの新規感染者数が4日時点で4498人、病床使用率も55・1%と、いずれも過去最多を更新しました。7日からの3連休を通して、さらなる状況悪化が懸念されます。こうした中、米国ではオミクロン系統の新たなウイルス「XBB・1・5」の感染が急激に拡大しており、日本でも感染者が確認されています。県新型コロナ対策調整本部の佐藤圭創特任医師に最新情報を伺いました。

◇病院機能維持が困難に−先月、延岡市内でクラスター

 新型コロナは九州を中心に猛威を振るっており、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は2日現在、宮崎県が1460人で全国最多となっています。

 BA・5から新たなウイルスへの置き換わりで感染が加速し、1日当たりの死亡者数も先月29日に全国で420人、うち宮崎県も10人と、ともに過去最多を更新しました。

 県内では特に県北で感染者が急増しており、先月25〜31日には延岡市内6カ所の高齢者施設でクラスターが発生したのをはじめ、重症者、入院患者、死者数も増加しています。

 さらには、医療施設での院内感染や病院職員の感染・濃厚接触者も急増し、宿泊療養施設は軽症者の受け入れを停止して症状の重い感染者専用に切り替えるなど、病院機能の維持が困難な状況となっています。

◇発熱外来拡充も救急圧迫−搬送要請件数通常の2、3倍

 県内では受診者の殺到を見越して、年末年始に発熱外来を拡充する形で例年より多くの在宅当番医を確保しましたが、佐藤医師は「予想よりもコントロールできた」と評価しています。

 一方で、延岡市内では救急搬送の要請件数が正月が明けてからも通常の2、3倍とかなり多い状況です。佐藤医師によると、「本当に救急が必要な件数は想定内だが、県外から訪れて体調不良になったり不安に襲われて救急車を呼ぶケースが多い」ことで現場に支障が生じているのだといいます。

 また、県立延岡病院には本格的な寒さに伴い、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞で救急搬送される高齢者が増えていますが、新型コロナの重症患者が多くなることで、そうした急病人の入院受け入れが難しくなり、「医療崩壊の深刻さが増している」と憂慮されています。

◇隔離期間過ぎても症状継続−後遺症患者の受け入れも課題

 新型コロナの感染者急増に伴い、隔離期間を過ぎてからも症状が継続する人が増えています。中には食事が取れず体調が悪化する患者もいますが、受け入れできる医療機関は限られ、そうした人たちが取り残される心配があります。

 国の基準では、在宅の場合は発症翌日から7日間、入院や高齢者施設入所者は同10日間が療養期間で、それ以降はウイルス排出量が減少して他者への感染リスクがないものとして扱われます。

 ただ、療養期間後の検査でも「陽性」と判定され、発熱をはじめとする後遺症が1週間〜10日間ほど続く場合があるといいます。医療機関としては新型コロナの受診者対応に追われ、療養期間を終えた人のフォローにまでなかなか手が回らないのが現状です。

 こうした事態に対し、佐藤医師は「療養期間を終えた人を含め、より多くの医療施設で感染者を受け入れる態勢を整える必要がある」と指摘しています。

◇インフルも増加

 新型コロナと並行して、季節性インフルエンザの感染者が県内でも着実に増加しています。定点医療機関当たりの報告数は、直近の第52週(12月26日〜1月1日)が流行期入りの目安となる「1」を大きく超えて3・29となり、前週から3・46倍まで拡大しました。

 延岡市内では家庭内だけでなく、学校での集団的な感染も出始めています。新型コロナと同時感染した場合は重症化リスクが高まるため、市や医師会は予防接種を含めた感染対策の強化を呼び掛けています。

◇過去最悪の変異株−この3週間で爆発的に広がる

 米国では新型コロナの新たな変異株「XBB・1・5」の感染が急激に広がっています。米疾病対策センターによると、直近1週間に米国内で検出されたウイルスに占めるXBB・1・5の割合は、先月31日現在で40・5%に上り、前週から2倍に急拡大しました。

 前々週は5%、さらに1週前は1%に満たず、この3週間で爆発的に広まったことになります。感染拡大に伴い、集中治療室の入院患者が11%増加している点も懸念されます。

 佐藤医師によると、XBB・1・5は「ステルスオミクロン」と呼ばれたBA・2から派生したXBBの下位系統(進化版)で、免疫をすり抜ける能力が非常に高まり、ワクチンがより効きにくくなったといいます。

 また、細胞表面の受容体と接したり離れたりを繰り返していたこれまでのウイルスと比べて細胞と結合しやすく、感染力もかなり高い特徴があります。

 このため心臓や脳血管、胃腸など幅広い体の部位に障害が生じるとの報告もあり、「現存する最悪の変異株」と恐れられています。同ウイルスはすでに、少なくとも29カ国に感染が広がっていて、日本でも先月26日に千葉県内で確認されており、WHO(世界保健機関)も警戒を強めています。

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