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20〜22日、師走祭り

本紙掲載日:2023-01-11
3面
2020年師走祭りの「迎え火」。今年は3年ぶりに通常開催される

美郷町南郷の神門神社

◆みそぎや迎え火−3年ぶり全行程実施

 朝鮮半島の古代国家・百済王族の亡命伝説に由来する「師走祭り」は20日から3日間、父王を祭る美郷町南郷の神門神社などで行われる。コロナ禍のため、過去2年は規模を縮小したが、今年は3年ぶりにみそぎや迎え火などすべての祭事を実施する。

 伝説によると、百済から日本に逃れ、父・禎嘉(ていか)王が日向市金ケ浜に長男・福智王が高鍋町の蚊口浦に漂着したとされる。祭りは1300年以上守り継がれており、木城町の比木神社に祭られている福智王が、禎嘉王を祭る神門神社を訪ねて巡行し、年に1度の再会を果たす。

 「上(のぼ)りまし」と呼ばれる初日は午前9時ごろ、比木神社の一行が日向市の金ケ浜で身を清めた後、午後2時ごろに次男・華智王を祭る同市東郷町の伊佐賀神社で父子対面を果たす。同6時ごろには、神門神社近くの一本鳥居で迎え火がたかれる。

 2日目は、午前10時ごろからご神体の衣替え、午後3時から王を助けた地元豪族ドンタロさんへのお礼祭り、同7時からの夜神楽など。

 最終日は「下(くだ)りまし」。神門神社境内で午前11時ごろから、悲しみを隠すために顔を黒く塗り合う「ヘグロ塗り」を行った後、一の鳥居で「おさらばー」と叫びながら比木神社へと戻る一行を見送る別れの行事などがある。

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