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10万人当たりの感染者数−2週連続で全国最多
◆インフルエンザも猛威−県北の医療態勢、危機的局面
県内では新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、新規感染者数、死亡者数、専用病床の占有率(使用率)とも「第7波」のピークを超えています。新型コロナに加えて、年末年始から延岡保健所管内を中心に季節性インフルエンザも猛威を振るっており、県立延岡病院を要とする県北の医療態勢は危機的な局面を迎えようとしています。
◇死者数、病床占有率とも過去最多
直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は都道府県別で宮崎県が2週続けて全国最多となり、10日時点で同2078・2人と、初めて2000人を超えました。
県内では死亡者数も同日に18人と過去最多を更新して、増加が顕著となっています。また、新型コロナ病床の占有率も急速に高まっていて、10日に初めて6割を上回り、翌11日には64・4%とさらに過去最高を更新しました。
1人から何人に感染しているかの目安となる実効再生産数は、多くの医療機関が休診した影響で年明けは見掛け上、減少したものの、再び上昇しました。10日時点で1・08と「1」を超え、今後も感染者の増加傾向が続くことを示しています。
◇この1カ月で2倍に急増−本来の救急医療業務に支障
延岡市内では1週間当たりの感染者数がこの1カ月で2倍以上に急増し、今週は過去初めて2000人を超えて、一気に2261人まで達しました。実質的に稼働できる専用病床の占有率は8割を超えています。医療機関では感染・濃厚接触者となる職員も多くいて、非常に切迫した日々が続いています。
県立延岡病院は心筋梗塞や脳血管障害といった重篤な高齢患者の救急が相次いでおり、新型コロナ患者の受け入れが非常に困難となっています。
ほかの医療機関も、新型コロナの症状や受診を問い合わせる電話が鳴りやまず、自己検査で陽性になったのに病院検査を求める受診者や、検査だけ受けて陽性と分かっても薬を拒むなどモラルに欠けるような患者もいて、混乱を極めています。
救急車の要請も過度な状況が続いています。休日や深夜には特に119番が集中しますが、感染拡大に伴って、「薬がない」「熱が出た」といった心理的な不安や、「移動手段がない」など、朝を待って医療機関を受診できる不要不急の要請も増え、本当に救急を要する患者の搬送に支障が生じています。
◇年末から続くクラスター・医療崩壊ドミノが進行
県が設置している宿泊療養施設(ホテル)は、県外からの旅行者などが増える年末年始に備え、一時的に病床を確保していましたが、点滴や酸素投与を必要とする患者が次から次に入り、ベッドが空いたら待機患者を受け入れている自転車操業状態です。
高齢者施設では年末に6カ所でクラスター(感染者集団)が発生しましたが、年明けの1〜7日にも5施設での発生が確認されるなど、リスクの高い高齢者の感染が広がり、予断を許さない日々が続いています。
県北では延岡を中心に、こうした〃医療崩壊のドミノ〃が進行しており、現場関係者はすでに疲弊しきっているといいます。市町村や医師会は、普段から感染することを前提とした飲食品や解熱鎮痛剤などを備蓄しておくよう呼び掛けています。
また、感染を疑う場合でも症状が重くなければ、国が承認する市販の検査キットで自己検査し、陽性の場合は県の陽性者登録センターに届け出て、自宅療養するよう訴えています。
◇第8波、ピークは17日ごろか
県内ではすでに過去最悪の感染状況となっている第8波ですが、県新型コロナ対策調整本部の佐藤圭創特任医師は「まだピークではない」と、さらなる悪化を見込んでいます。
佐藤医師は現在の状況について、圧倒的に10代の若年層で感染が広がっていて、先の3連休(7〜9日)を通してさらに拡大したと分析しています。昨年と同じ傾向にあり、今後は家庭内での感染を通して、学校や高齢者施設などへの集団感染に発展する可能性が高いと見込まれます。
こうした背景から、佐藤医師は来週の17日ごろが県内のピークになるとみています。県内では季節性インフルエンザ(以下インフル)も注意報レベルを超え、延岡保健所管内を中心に流行しており、より重症化リスクが高まる新型コロナとの同時感染も報告されています。
さらには、「史上最悪の変異株」とされ、米国を中心に猛威を振るうオミクロン株の新たな亜種「XBB・1・5」の感染者が日本でも複数確認されました。
春節を迎える中国をはじめ、海外からの観光客が増える中、一定割合で国内にウイルスが持ち込まれることは避けられず、さらに大きなピークの襲来や第8波の長期化が懸念されています。
◇基本的な感染対策の徹底を
最後に、現在流行しているA型のインフルについてですが、非常に激しい喉の痛みが特徴です。佐藤医師の所見では新型コロナと同時感染した場合は、口に近い咽頭の炎症が喉の奥の喉頭にまで広がって、症状の重い急性喉頭炎を引き起こす恐れがあるといいます。
実際に佐藤医師が対応した患者の中には、急性喉頭炎による腫れで気道がふさがり、自発呼吸ができなくなった事例もあったそうです。
新型コロナとインフルは症状が似ているため、どちらに感染しているかをすぐには診断しづらいそうですが、身近にインフル患者がいた場合はそちらに感染しているケースが大半だといいます。
感染力自体は新型コロナの方が圧倒的に強いのですが、インフルのウイルスは死滅しにくく乾燥にも強いため、飛沫(ひまつ)中や、テーブルやドアノブ、それを触れた手などに残存しやすく、予防には小まめな手洗いやうがいが重要です。
マスクやワクチン接種は有効で、新型コロナの感染対策を徹底していれば、自然にインフルにも感染しにくくなるとされています。今後は学校での集団感染が懸念され、医師会などは「改めて基本的な感染対策の徹底をお願いします」と呼び掛けています。