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3カ月かけ手作り−屋台を寄贈

本紙掲載日:2023-01-18
3面
屋台を製作した延岡工業高校地域貢献ものづくり班の生徒たちと寄贈を受けた風の菓子虎彦代表の上田耕市さん(後列右)

延岡工業高土木科3年地域貢献ものづくり班

◆福祉活動に役立ててと虎彦に

 県立延岡工業高校(山内武幸校長、695人)土木科3年生の「地域貢献ものづくり班」は16日、延岡市幸町の「風の菓子虎彦」(上田耕市代表)を訪れ、手作りの屋台を贈った。同店が老健施設で行っている地域福祉活動に役立ててもらおうと、同班が約3カ月をかけて製作した。

 地域貢献ものづくり班は昨年、高校3年間の学習の集大成となる課題研究を行うため生徒8人が結成。同年12月には、同市の東小学校にベンチ一体型テーブルを自作して贈っている。

 今回の屋台寄贈は、延岡工業高校で講演経験がある上田さんとの縁で実現。地元の老健施設で利用者に買い物体験の場を提供する活動を続けている同店に、班員たちが協力を買って出た。

 屋台は木製で高さ約180センチ、幅約180センチ、奥行き約70センチ。大型キャスターやLED照明のほか、虎彦のロゴが入ったのれんや看板、上田さんの講演でおなじみのフレーズ「必笑」や同店の商品名が記された木札も備えている。

 製作は昨年9月から始まり、班員が木村千文教諭の指導と、情報技術科や生活文化科の生徒たちの支援を受けながら、ほぼすべてを手作業で作り上げた。

 「親しまれやすさを心掛けて作った。(屋台作りは)自分たちにとっても貴重な経験になった」と製作期間を振り返った三野晋策班長と田鉄平副班長は、班員と共に「故障した時はすぐに直します」とアフターサポートも約束。上田さんは「素晴らしい贈り物に感謝の気持ちでいっぱい。延岡を元気にするために使わせていただく」とお礼を述べた。

 上田さんによると、屋台は虎彦の福祉活動のほか、店内ディスプレーやイベント時の屋外販売などにも活用していくという。

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