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新型コロナ週刊トピック−第8波で急増、なぜ多い死亡者

本紙掲載日:2023-01-28
2面

連日5〜10人以上の報告−佐藤圭創医師に背景を聞く

 新型コロナウイルスの新規感染者数は全国的に減少し、県内も1日当たり1000人を下回る日が続くなど、ようやく年末年始の状況から落ち着いてきました。一方、専用病床の使用率は高止まりし、死亡者数も連日5〜10人以上報告されるなど、依然として多い状況が続いています。死亡者数は第8波に入ってから急増しています。そこで今回は、県新型コロナ対策調整本部の佐藤圭創特任医師に死亡者数が増加した背景について、話を聞きました。

◇病床使用率は高止まり

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、2カ月間にわたり宮崎県が全国最多でしたが、この1週間で半減し、九州全県とも落ち着きました。
1人から何人に感染しているかの指標となる実効再生産数は全国、県内とも2週連続で「1」を下回って減少しています。延岡市の同指数は今月10日時点で1・15まで上がりましたが、先週は0・73、今週は0・51と急速に低下し、感染者数は確実に減っていく見込みです。

 病床使用率もやや下がってきてはいますが、23日時点で50・4%と高止まりしています。新型コロナは感染のピークから1、2週間遅れて症状の重い患者が増えることが分かっており、医療現場はなおも予断を許さない状況です。

◇死亡者数、第7はより増加幅拡大

 新型コロナによる国内の死亡者数は、主流のウイルスがオミクロン株に置き換わった昨年から大幅に増えましたが、現在の第8波ではさらに増加が加速したと指摘されています。

 第7波は昨年7〜9月の3カ月間で死亡者数の累計が約1万3000人だったのに対し、第8波は昨年12月〜今月27日の2カ月足らずですでに1万7000人余りに上り、明らかに増加幅が拡大しています。

 1日当たりに報告される死亡者数も、第7波では昨年9月2日の347人が最も多かったのですが、第8波では12月29日に420人、今月14日に503人と過去最多を相次いで更新しました。

◇高齢者の感染が増加

 新型コロナの死亡者数は感染者数に比例して増加しますが、佐藤医師は第8波の死亡者数が増加した理由について、「多面的に考える必要がある」と話しています。

 現にデータだけで見ると、第8波の感染者数(昨年12月1日〜今月27日)は第7波(昨年8、9月の2カ月間)に比べ100万人以上減少しています。ただ、これは昨年9月下旬に感染者数の全数報告義務が見直され、把握しきれない感染者がいるためと考えられます。

 それでも、第8波では入院者数や重症者数も第7波を下回っていて、死亡者数だけが突出して増えています。その背景として佐藤医師は、第8波で高齢者の感染者が増加したことが挙げられるといいます。

 第8波では高齢者施設でのクラスター(感染者集団)が多発しましたが、施設利用者が感染した場合は原則、施設内で療養することになっているため、病床を使用する入院患者数や重症者数には反映されにくいとされます。

◇施設内の死亡者も増加

 第8波では高齢者施設内でのみとりが増えたことも、死亡者数の増加に関係していると佐藤医師は推察しています。

 高齢者は重症化しやすく、複数の疾患を抱えていることも多いため、感染後に急速に悪化した場合に、積極的な治療を望まない家族も増えたといいます。

 ただ、そうした判断の側面には、年末年始を中心とする感染者の急増により、医療機関での患者受け入れが困難になったという事情もあるようです。急激な医療の逼迫(ひっぱく)が、高齢者を後回しにせざるを得ない状況を生んでいるのです。

◇強毒化の可能性も

 一方、佐藤医師は「第8波になってから、明らかに症状の重い感染患者が増えた」として、新型コロナ自体の毒性が強まった可能性も指摘しています。

 第8波に入って今月25日までに新型コロナで県立延岡病院に入院した228人のうち、4割近くの患者に人工呼吸などの酸素投与を処置し、その半数以上は高濃度酸素が必要だったといいます。

 陽性になってから急速に症状が悪化するケースが増え、主体となる症状も肺障害から多臓器不全へと移り、摂食障害や二次感染なども急増しています。

 このように、第8波の死亡者増加にはさまざまな要因が考えられるわけですが、感染対策の緩和により感染者が爆発的に再拡大したことは明らかで、佐藤医師は新たなウイルスの流行に備え、第8波について「さらに分析していく必要があるだろう」と語っています。

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