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献血に協力を−若年層へ普及啓発

本紙掲載日:2023-01-30
2面
利用者を献血バスまで案内する生徒
延岡星雲の生徒が企画考案した献血ボランティアには多くの人が 集まった

延岡星雲高−2年生5人が街頭啓発

 若年層への献血の普及啓発活動として、県立延岡星雲高校(西依功校長、484人)の2年生5人が18日、延岡市幸町のwaiwaiPLAYLAB(ワイワイプレイラボ)で、主に若者を対象とする献血への協力を呼び掛けた。

 5人は、以前から医療に関心を持っていたという米田愛海(まりん)さん、黒木瑠璃さん、小澤純奈さん、小野圭志さん、枝本唯斗さん。総合的な探究の時間の一環として、高校生の立場から献血事業に協力できることはないかと活動を続けてきた。

 まずは、校内で生徒と教員を対象にしたアンケート調査を実施。教員を中心に「献血をしたいけど時間がない・機会がない」という声が多くあったことから、自分たちで献血を行う機会をつくろうと、県赤十字血液センター(松岡均所長)などの協力を得て街頭での啓発活動を実施することになった。

 コロナ禍で、感染者数が多かった夏ごろは思うような活動ができなかったため、放課後に集まってポスターの作製などに注力。また、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用したり、家族に協力してもらったりして友人らへの呼び掛けも行うなどしてきたという。

 当日は同センターから献血バスが訪れ、5人は道行く人たちに「献血にご協力お願いします」と呼び掛け。協力者にお茶やグッズを手渡したほか、献血バスへの案内とパンフレットの配布など、精力的に活動した。

 看護師を目指しているという班長の米田さん(17)は「(昨年4月時点で)まだ献血ができる年齢ではなかったので、献血について考えることがとても難しかった。諦めそうになった時、医療系専門学校の先生から言われたアドバイスをばねに最後まで頑張れた。今回学んだコミュニケーションの取り方やおもてなしの心を将来に生かしたい」と笑顔。

 同センター事業部献血推進課の清田雅課長は「近年、コロナ禍で献血者がさらに減少している中、星雲高校の生徒さんから声掛けがあり、運営なども自分たちで工夫しながら活動してくれてとてもうれしい。学校の友達に今回の活動経験を話して呼び掛けてもらいたい」と話した。

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