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共生社会へ、課題共有

本紙掲載日:2023-01-31
2面
あいとぴあ生活セミナーの閉講式(27日、市障がい者センター)

あいとぴあ生活セミナー閉講−日向

 日向市障害者団体連絡協議会(佐藤正由理事長)が主催する自主講座「あいとぴあ生活セミナー」が27日、最終日を迎え、同市上町の市障がい者センターで閉講式があった。セミナーは昨年7月から月に1回のペースで開講。計7回の講座に延べ約200人が参加した。共催は市教育委員会。

 セミナーは、障害のある人とない人が、地域や福祉、生活などの課題を共に学ぶことで、「誰もが安心して暮らせる地域共生社会」の実現を目指そうと、今年度が初めての開催。

 講座では、市内の障害者団体の会員や家族、ボランティア団体の会員らが、座学や点字、手話の体験、市浄化センターなどの視察研修、コケ玉づくりの創作活動などを通して、障害者福祉や地域共生社会などに理解を深めた。

 閉講式で佐藤理事長は「障害者の生涯学習の機会の確保、社会参加の促進を目的に開催した。暮らしに関する情報や地域課題について熱心に受講していただいた。セミナーで学んだ知識を日常生活に生かしてほしい」とあいさつした。

 続いて、市職員が「地域の中で誰もが安心して暮らすには、いざという時に近くで助けてもらえる関係性をつくることが大切。身の回りの人や地域の人を知ることで考えが広がり、行動につながる。有意義なセミナーだった」などと話した。

 同協議会によると、来年度も同セミナーを計画しており、今年度の活動の成果やアンケートの結果などを踏まえて実施内容を決定するという。

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