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高校生65人の意見を市へ

本紙掲載日:2023-02-24
3面
十屋市長(中央右)へ報告書を手渡す黒木議長(同左)

日向市議会議員が意見交換会−市長に報告書届ける

◆若者が住みたくなるまちに

 日向市議会(黒木高広議長)が昨年11月から12月までに開催した「高校生と市議会議員との意見交換会」の報告会が20日、日向市役所であった。黒木議長ら4議員が、市内4校の高校生65人と交わした意見報告書を十屋幸平市長に手渡した。

 意見交換会は、これからのまちづくりの担い手となる高校生の意見を聞き、若者が住みたくなるような魅力的なまちづくり、市政への反映や今後の議会活動に生かそうと実施。富島高校(全日、定時制)日向工業高校、日向高校、日向ひまわり支援学校の生徒を議場に招いて意見を交わした。

 報告会には、黒木議長と近藤勝久副議長、同意見交換会調整会議の会長を務めた富井寿一議員(22日付で辞職)、三樹喜久代議員、市からは十屋市長、黒木秀樹副市長、今村卓也教育長らが出席した。

 黒木議長は、意見交換会が一昨年に続き2回目であることを紹介し「高校生からの貴重な意見として受け止め、市長から全部課長に伝達の上、全職員にも内容を確認いただくようお願いします」と話し、報告書を提出した。

 富井議員によると「あなたが描くふるさとの未来は」をテーマに実施。まちづくりについて各学校で事前学習を行い、それを基に意見を交わした。会場はすべて議場で行った。

 高校生からは「駅周辺に時間を有効に使える施設があればいい」「親が子育てしながら働きやすい環境をつくることが必要」「財光寺駅の駐輪場は場所が狭く、設備関係が悪い」「(日向高3年生によるアンケートでは)高校や大学などを卒業後、地元で暮らしたくないと言う人が60%」「医療的なケアが必要な仲間の利用ができる事業所が増えてほしい」などの意見や要望が出されたという。

 最後に近藤副議長が「高校生の意見が市政に反映されることで、自分たちがまちづくりに参画しているという意識が高まり、本市のまちづくりの担い手になってくれると考える。できる限りの反映と取り組みをお願いします」と呼び掛けた。

 報告を受けた十屋市長は「議会の取り組みはシビックプライドに大きく寄与するもの。次期の総合計画にできるだけ若い人たちの意見を取り入れていきたい」と話した。

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