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県・早期復旧に取り組む

本紙掲載日:2023-02-25
3面

台風14号・国道327号の崩壊箇所

 県は24日、昨年9月の台風14号に伴う大雨の影響で崩壊した諸塚村などの国道327号の復旧・復興状況に触れ、引き続き早期復旧に取り組む考えを示した。県議会2月定例会代表質問で、西田員敏県土整備部長が横田照夫議員(自民、宮崎市区)の質問に答えた。

 横田議員は、国道327号は中山間地域で暮らす地元住民にとって欠かすことができない命の道であり、通行止めになっている崩落箇所の一日も早い復旧が待たれているとして、工事の進捗(しんちょく)状況などを聞いた。

 西田部長は、諸塚村七ツ山地区の崩壊箇所について「地形や地盤の状況から復旧には高度な技術力が必要なため、国の権限代行による応急復旧の支援を受け、出水期前までの仮橋による片側通行での再開を目指し、現在工事が進んでいる」。

 椎葉村松尾地区については「県が災害発生直後から調査・設計などを行い、年明け早々に国の災害査定を受け、今月上旬に工事の入札を行った」と説明した上で、「国道327号は住民生活や地域経済を支える重要な道。引き続き早期復旧に取り組みたい」と述べた。

 また、横田議員は、被害が集中した県北山間部の建設企業のみでの早期復旧への影響の懸念を受け、円滑かつ迅速な災害復旧工事の支援を目的に、県が新たに導入した復旧・復興JV制度の内容と効果についても質問。

 西田部長は「被災地域内の地元企業だけでなく域外の企業とも共同企業体を結成でき、技術者の統一的な配置が可能になるほか、より大きな工事の入札に参加できるようになる。複数の災害箇所を一括して発注できるため、迅速かつ効率的な施工が確保され、早期復旧につながる」との考えを示した。

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