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初期消火など体験

本紙掲載日:2023-03-07
3面
初期消火をシミュレーションする延岡労働総合庁舎の職員

延岡労働総合庁舎・新庁舎で初の訓練

 延岡市消防本部は2月24日、昨年新設された延岡労働総合庁舎で、火災を想定した「大規模事業所訓練」を行った。同庁舎内で業務を行う延岡労働基準監督署と、ハローワーク延岡の職員23人が参加。2階の給湯室からの出火を想定し、初期対応や避難時の連携について確認し合った。

 新庁舎で行われる総合防災訓練は、この日が初めて。給湯室からの出火を確認した職員は、すぐに「火事だ。給湯室から火事だ」と叫びながら、庁舎内を避難。しばらくすると、消火器を持った職員4人が駆け付け、ホースを延ばして初期消火と、模擬訓練を体験した。

 市消防本部は毎年、春と秋の全国火災予防運動に合わせて「大規模事業所訓練」を行っている。この日は、けが人の搬送、はしご車を使った屋上からの救助訓練なども予定していたが、雨天のため、消防車両を使った訓練はすべて中止となった。

 市消防本部の柳田君彦予防課長は「規模を縮小しての訓練だったが、それぞれが一生懸命に取り組めていたと思う。今後も絶対に火を出さないという心掛けで業務に励んでほしい」と総括。

 ハローワーク延岡の押川博之所長は「日ごろから訓練を行うことで、予期せぬ事態が発生しても、スムーズに対応できると考えている。職員同士の連携など、今後の課題も見えてきた。次に生かしたい」と話した。

 延岡市内では昨年、55件の火災が発生しており、うち26件が建物火災だった。今年2月24日現在の市内の火災は11件。うち5件が建物火災だという。

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