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地元食材用いた料理好評

本紙掲載日:2023-03-14
6面

3年生発案の「高千穂ガパオライス」−高千穂中

 高千穂町立高千穂中学校(吉村昭範校長、263人)の3年生3人が考案した〃高千穂ガパオライス〃の試食販売会が2月19日、同町三田井のカフェ「ARIGATO(ありがと)」で行われた。

 高千穂中の3年生は毎年、総合学習で地域活性化プロジェクトを考え、集大成の位置付けとして町長や教育長らに提言している。昨年11月、全81人から校内審査で選ばれた8人(4組)が「輝く高千穂町づくり会議」を開き、自身の案を発表。高千穂ガパオライスや町内スタンプラリーなどを提案した佐藤暁心さん(15)、児嶋輝尚さん(15)、興梠羽美留さん(15)のグループが最優秀賞を受賞した。

 町は、昨年度実現して盛況だった〃高千穂バーガー〃の前例を踏まえて商品化に着手。3人が冬休みなどを利用して作り上げたレシピを基に、カフェARIGATOの甲斐敦店長(49)が調味した。

 ガパオライスを選んだ理由は「高千穂町産の食材をたくさん使えると思ったから」。ドーム形に盛った艶のある米に、甘辛く炒めた高千穂牛のひき肉と彩り鮮やかな町産野菜の餡(あん)をたっぷりかけ、大きな目玉焼きを添えたボリューム満点の一品となっている。

 この日は開店と同時にたくさんの同級生や教職員、家族らが訪れ、地元愛にあふれる料理を堪能した。3人は従業員として店内に立ち、エプロン姿で調理やサーブ、片付けなどを担当。「おいしい」「頑張ったね」といった声に笑顔を見せた。

 佐藤さんの父・哲正さん(40)は「受験勉強と並行して頑張っている姿を見ていたので感慨深いですし、ふるさとを盛り上げようと自分たちで行動を起こす姿勢が素晴らしいと思います。味はもちろん星三つです」とほほ笑んでいた。

 甲斐店長によると、今後はカフェのメニューへの追加を予定しており、価格や開始時期を検討しているという。

 佐藤さんは「自分たちの企画したガパオライスが多くの人に喜んでもらえてうれしかったです」。児嶋さんは「作ったものを食べてもらえて、喜んでもらえることにやりがいを感じました」。興梠さんは「メニューが実現してうれしいし、試作も接客もとても楽しい時間でした」と晴れやかな表情を浮かべていた。

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