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日向市観光協会を指定−航路標識協力団体

本紙掲載日:2023-03-18
3面
細島灯台
航路標識協力団体の指定証を受ける黒木会長(中央)

28年3月まで−第十管区海上保安本部

◆日向岬の細島灯台−イベントで活用も可能に

 第十管区海上保安本部(坂巻健太本部長)はこのほど、日向市観光協会(黒木繁人会長)を日向岬にある細島灯台の航路標識協力団体に指定した。指定期間は2023年2月22日から28年3月31日までの約5年間。

 航路標識は、灯台や灯標など、沿岸を航行する船舶が指標とする施設。航路標識協力団体は、21年11月に改正された航路標識法に基づき新設された制度で、航路標識の維持管理、知識の普及、啓発などの活動を行う団体を管区海上保安本部長が指定し活動を支援する。

 交付式は15日、細島灯台がある展望公園であった水森かおりさんの市観光大使委嘱式と合同で開かれ、宮崎海上保安部の中原浩二部長が黒木会長に指定証を手渡した。中原部長は「細島灯台が海の安全を守るとともに、地域振興、観光資源としても活用され地域の皆さんや観光客などに愛される施設になってほしい」とあいさつ。黒木会長は「灯台と景観を利用し、にぎわい創出委員会のメンバーらと案を出しながら、水森さんの新曲と共に魅力向上、誘客につなげたい」と抱負を述べた。

 県内ではこれまで、鞍埼(日南市)、都井岬(串間市)の2灯台で2団体が指定を受けており、同協会は3団体目。今後、細島灯台周辺の環境整備などの維持管理に連携して取り組むほか、日向岬周辺で開催するイベントなどに合わせ、同協会単独で細島灯台の一般公開などを行うことができるという。


□細島灯台

1910(明治43)年5月10日から運用を始め、今年で113周年。91年に改修工事を行い、現在の姿となった。構造は白色塔形コンクリート造り。高さは約11メートルで光達距離は約36キロ。2017年に日本ロマンチスト協会と日本財団が「恋する灯台」に認定、19年には有形文化財にも登録された。

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