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4年ぶり5地区の舞が集結−延岡市北浦町

本紙掲載日:2023-03-24
6面
来場を呼び掛ける山本実行委員長(前列左から2人目)と中学生ら
のぼりの設置など、会場設営を行う中学生

26日、桜咲く三川内神楽まつり

◆「地区内外から来てください」−中学生も準備に参加、出演も

 延岡市の無形民俗文化財である三川内神楽を通して、地域の魅力を発信する「第7回桜咲く三川内神楽まつり」が26日午前10時から、同市北浦町の三川内ふれあい広場で4年ぶりに開催される。雨天時は三川内小中学校体育館。

 三川内神楽は、歌糸、市尾内、下塚、梅木、大井の5地区それぞれに伝承されており、北浦町時代の1998年、無形民俗文化財に登録された。まつりは、「5地区が集まって神楽を披露したい」「過疎化や高齢化が進む三川内地域の連帯感と活力を高め、地域振興に貢献したい」と、当時の20、30代の

 若手が中心となって企画。2014年に初開催した。

 コロナ禍で中止が続いたが、「今回はやりたいと準備してきた」と山本亮二実行委員長(39)。三川内中学校(和田健校長)も「地域のためにできることをしたい」と総合的な学習の時間にまつりに向けてのPR活動、当日の販売活動の準備などを進めてきた。

 19日には会場設営に中学生も参加。奈須唯斗生徒会長(14)は「地域の人と活動でき、貴重な体験になった。三川内以外の人にも来てほしいし、5地区の交流も深めたい」と話した。

 PR班としてチラシを作成した藤菜々子さん(15)は、自身も歌糸神楽の舞い手として出演する予定で、「いろんな人に神楽を知ってほしい、見に来てほしいという思いを込めて作った。4年ぶりなのでにぎわってほしい」と期待した。

 山本実行委員長は「神楽を残していきたい、僕たちもやっていこうとの思いにつながればと続けてきた。中学生の参加は大歓迎だった」と喜び、「霜月祭(収穫祭)ができていない地区もある。久しぶりに神楽が見られる機会」と来場を呼び掛けた。

 まつりには同町海岸部にある市振神楽保存会、大分県佐伯市蒲江の竹野浦神楽保存会も友情出演し、全部で17番披露される。会場周辺の桜は19日現在、二分咲き程度。

 午前10時30分からは、しし鍋の振る舞い、午後3時からは当たりくじ入りの餅まきがある。地域の特産品や飲食物などの販売もある。

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