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子ども家庭総合支援拠点−ひなたの森を開設

本紙掲載日:2023-03-29
3面
開所式で看板を設置する十屋市長(右)
感覚統合遊具などが置かれた親子交流スペース

虐待早期発見、悩みに対応−日向市

◆増える相談に対応

 日向市は27日、虐待の早期発見や子育ての悩みについて相談を受け、支援する「子ども家庭総合支援拠点『ひなたの森』」を開所した。市役所西側別館の市民健康管理センター内に相談室と親子交流スペースを設け、専門職員が子育て世代をサポートする。

 ひなたの森は、市民健康管理センター1階に相談室、2階多目的ホールの一部を親子交流スペースとして整備した。

 相談室では、相談に応じた支援サービスの情報提供や関係機関と連携調整を行うほか、子どもとの関わり方や生活習慣形成、出産準備などに関する視覚教材を職員と一緒に視聴できる。

 交流スペースでは、感覚統合遊具で幼児を遊ばせながら、保護者と専門職員が一緒に様子を見守り、日常の運動の促進や関わり方について助言する。

 職員は、子ども家庭支援員3人(社会福祉士、保健師)、虐待対応専門員1人(社会福祉士)、ケースワークの査察指導員や家庭児童相談員など常時7人態勢で対応する。開所時間は市役所業務と同様の平日午前8時30分〜午後5時15分。

 開所式があり、十屋幸平市長は、全国の児童相談所における相談件数が毎年増加傾向であるとし、「本市では2月末現在で72件。昨年度の2倍ほど増えている」と危機感を募らせ、「児童虐待、養育不安、孤立の解消を目指す。既に設置している子育て世代包括支援センターを中核としながら子育て支援に係る関係機関と一層連携を図りたい」と語った。

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