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自ら考え、行動未来をつくる−美郷町ちくせん

本紙掲載日:2023-03-29
3面
ちくせんの活動内容などを発表する実行委員ら
各地区の取り組みなどを紹介するパネル展示

10地区が新たに取り組み−22年から13地区がすでに実践

 町の未来について町民自らが考え、行動する「ちくせん」に取り組む美郷町は19日、西郷農村環境改善センターで未来発創ちくせん交流会を開いた。町内24地区のうち、新たに2023年度から事業を開始する10地区が目標や計画などを発表し、22年度に事業を始めた13地区が実践内容などを報告。1地区は、地域住民の理解が不十分とし、計画を作り直すとした。

 ちくせんは、22年度から開始した美郷町地区別定住戦略事業の略称。各地区ごとに地域住民らが主体となって目標や事業計画を策定し、実践することで、人口減少や移住促進などの課題解決を図ることが目的。町から3カ年で上限900万円の補助を受け、地区ごとの特色ある事業に取り組む。

 この日は、各地区の実行委員や町民、役場職員らが参加。開会行事で田中秀俊町長は「事業継続のためにも、楽しみながら取り組むことが大事。多くの女性にも参加していただき、皆さんの力で5年後、10年後の美郷町をつくってほしい」と期待。

 交流会は、23年度から新たに事業を始める11地区の発表からスタート。各地区の実行委員らが順に登壇した。このうち、北郷黒木地区は、全体目標を「みんなおいでよ真心の里黒木へ」に設定。目標達成への3本柱として、旧黒木小学校の活用、耕作放棄地を利用した貸し出し菜園、板ケ原オートキャンプ場の活用を挙げた。主となる計画は、旧黒木小を活用した体験活動やスポーツミニ合宿施設としての利用とし、同小から地区の魅力を発信して目標を実現したいと抱負を語った。

 また、22年度から事業を展開する13地区の事例発表では、南郷鬼神野地区が森の駅を中心とした活動を報告。昨年開催したハロウィーンやクリスマスのイベントで予想以上の集客があったことや、同駅周辺の遊歩道整備などを報告した。

 その他、西郷義務教育学校6年生による地域課題解決学習の成果発表のほか、全地区のPR1分間動画の上映、ポスターの披露、取り組みを紹介するパネル展示などもあり、参加者は各地区の魅力ある取り組みについて意見を交わすなどして交流を深めていた。

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