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赤須医師に厚生労働大臣表彰−2度目の受賞

本紙掲載日:2023-03-29
2面
今回で2度目の厚生労働大臣表彰を受けた「公衆衛生事業功労者」の赤須巖医師。前回は救急医療功労者で受賞(延岡共立病院)

公衆衛生事業で功績−延岡共立病院

 長年の献身的活動で顕著な功績のあった人をたたえる国の2022年度「公衆衛生事業功労者」が発表され、延岡共立病院(延岡市山月町)会長の赤須巖医師(81)に厚生労働大臣表彰が贈られた。

 赤須医師は久留米大学心臓第2外科医局長などを経て1980(昭和55)年に帰郷し、地域の中核的医療機関である共立病院に勤務。心臓外科や小児救急などに尽力しながら重症患者を積極的に受け入れ、検診や予防接種を通して市民の健康維持に貢献した。

 また、消化管出血輪番病院や在宅当番医にも精力的に従事。学校医を39年間、心臓検診委員を22年間務め、学童の疾病予防と保健指導、地域住民の心疾患の早期発見・治療にも尽力した。こうした功績が認められ、2012年度には「救急医療功労者」の厚労大臣表彰も受けている。

 2度目の大臣表彰に赤須医師は、「私一人でやれたことではなく、県医師会、市医師会、行政、市民の方々のご協力があってこそで、私が代表して頂いたと思っています」と感謝。

 共立病院も新型コロナワクチンの接種に力を入れてきたが、延岡では関係機関が有機的に連携した独自の予防・治療体制を確立していったことで、「死亡者数や重症者数をぐっと抑えることができた」と振り返った。

 今後に向けては、「若い人材が増えて医師会も世代交代し、新しい医療も入っているが、体力も気力もまだあると思うので、延岡の医療の進歩を楽しみに見ながら、自分のできる仕事を続けていきたい」と張り切っている。

 今年度の公衆衛生事業功労者では県北からほかに、野村クリニック(延岡市古城町)院長の野村朝清医師が日本公衆衛生協会長表彰を受けた。

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