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グラレコの効果、役割学ぶ

本紙掲載日:2023-03-29
6面

小川さん(宮崎市職員)が描き方など紹介

 講義や対話の内容を、図やイラスト、文字といったグラフィックでリアルタイムに記録する「グラフィックレコーディング(グラレコ)」についての講座が12日、延岡市コワーキングスペースであった。20人が参加。楽しみながら絵を描いて伝える方法を学んだ。

 講師は宮崎市職員でグラフィックレコーダーの小川綾さん。小川さんは「上手な絵が伝わる絵ではない」として、グラレコの効果や絵を描いて伝えることの楽しさをワークを交えて説明した。

 グラレコはリアルタイムの記録のため、話を聞きながら考えて描く。文字や絵、図はその場に応じて量を考える必要があり、「絵が多ければいいのではない」と小川さん。話を5分の1程度にまとめるため、「どこを削るのかを考える」ことなどポイントも示した。

 また「情報の一部切り取り」という側面もあるため、「誰かを傷つけたり、事故につながったりすることもある。何かに掲載しようという場合は必ず許可を取って」といった助言もあった。

 「キレイな空を描く」ワークでは、夕焼け空、虹のかかった空、海とのコントラストを描いた空、月夜の空など、人それぞれ。小川さんは「同じ場所、会場にいても感じ方が違うし、イメージがバラバラでずれてしまう。会議やコミュニケーション時のモヤモヤは理解の不一致によるもの」と解説し、グラレコによって思考力が上がることやコミュニケーションが活発になることなどを、例を挙げて紹介した。

 場面によってさまざまなグラレコがあることや、用いる道具、感情を分かりやすく伝える人物イラストの描き方なども惜しみなく伝授。最後は参加者が自己紹介のグラレコに挑戦した。

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