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都市計画道路・安賀多通線平原工区

本紙掲載日:2023-03-30
3面
県公共事業評価委員会

車道拡幅4車線化・事業評価委「適切」−県

 県は27日、都市計画道路安賀多通線平原工区(南延岡駅前交差点付近−平原2丁目交差点付近、計画延長800メートル)の整備に取り組みたい考えを示した。県公共事業評価委員会(委員長・村上啓介宮崎大学工学部教授、10人)の事前評価で事業の目的や概要を説明し、委員会は「適切」とした。

 県都市計画課によると、安賀多通線平原工区の計画幅員は25メートルで、中央に右折レーンを設けた片側2車線の車道(3メートル×5)と停車帯(1・5メートル×2)、両側歩道(3・5メートル×2)を計画。事業費は38億1400万円を見込み、事業期間は2023年度〜32年度を予定する。

 現行は片側1車線の車道(3メートル×2)と両側歩道(2・8メートル×2)など全幅員13・2メートルで、交通量が多く、慢性的な交通渋滞が発生している。また、周辺小学校の通学路になっているが、歩道幅員が狭い区間もあり、十分な安全が確保できない状況という。

 整備効果として、2車線から4車線への車道拡幅により交通渋滞が緩和され、通行車両の快適性が確保されるほか、緊急輸送道路としての機能が向上。さらに歩道拡幅に伴い、歩行者や自転車通行者の安全性が高まるなど、利便性の高い快適な都市環境の形成が期待できるとしている。

 委員会では県の担当者が事業概要を説明。事前評価シートの事業の重要度に関する評価が100点中91点で判定結果が「優先的に整備」であること、費用対効果は「1・9」で十分な事業効果があること、総合評価の判定結果は「新規事業として実施可能」であることなどを示した。

 都市計画道路安賀多通線平原工区の北側では現在、同構口工区(伊達町1丁目交差点付近−南延岡駅前交差点付近、計画延長970メートル)の整備が進んでいる。

◆国道503号諸塚村の北枌工区も適切

 委員会ではこのほか、幅員狭小や線形不良の是正に伴う地域振興を目的とする一般国道503号北枌(ほくそぎ)工区(諸塚村七ツ山、計画延長700メートル)事業の事前評価について、「適切」と判断。二級河川浦尻川水系浦尻川の総合流域防災事業の再評価で、対応方針を「継続」とするなどした。

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