地域の話題を生徒が取材

岡富中の地域限定情報誌第５号完成

◆今号で休止も「また発信したい」

　地域の話題を中学生が取材して記事にまとめ、発信する延岡市立岡富中学校（三樹浩二校長）の地域限定情報誌「ｉｍｏｔａｋｏ」２０２３年春号が３月末、完成した。２０２１年９月に創刊以降、５号発行したが、費用が掛かることなどもあってしばらく休刊する。関係者は「リニューアルして、また地域の情報を発信していきたい」と話している。

　地域の良さや課題を中学生自らが発見し、発信することでふるさとへの思いを持ち、主体的な学びから達成感を得てもらおうと始めた。校区内の話題を全校生徒から募集。文化委員会を中心に構成した編集委員が取材の交渉から取材、記事作成まですべて行った。

　今回は、表紙と裏表紙、ともに生徒が撮影した写真を使用。校区内の飲食店と書道教室の記事、生徒が撮影して選んだふるさとの好きな風景など全１０ページで紹介した。

　２年前に活動を始めた際、名刺の渡し方やアポイントの入れ方などから学んだ生徒たち。最初は緊張していた取材交渉も回を重ねるうちに慣れ、ほとんど教員の手を借りることもなかった。

　創刊から担当した佐保博光教諭（５５）＝４月から同市立北川中教頭＝は、「子どもたちが地域のことを知る機会ができたし、取材の協力態勢も素晴らしく、快く受け入れてくださった。地域の子どもたちが発信することを喜び、賛同してもらえたのではないか」と振り返り、「いつか延岡市内の全中学校で、延岡限定の情報誌が作れれば」と夢を膨らませていた。

　今号はＡ４判で２千部発行しており、校区内の店舗や病院などで配布している。