西島数博さんと奥谷敦子さんが観光大使に

高千穂の魅力発信に期待

　高千穂町と同町観光協会（竹尾通洋会長）は１７日、ダンサーの西島数博さん（日向市出身）と経営コンサルタントの奥谷敦子さん（広島県出身）に「神都高千穂観光大使」を委嘱した。任期はともに、２０２８年４月１６日までの５年間。

　西島さんは３歳でバレエを始め、１８歳で渡仏。フランスのカルポー賞国際バレエコンクール男性シニア部門で第１位を受賞後、海外の舞台に多数出演した。俳優、芸術監督、プロデューサーとしての一面を持ち、各分野で幅広く活躍している。

　高千穂町出身の父に連れられて夜神楽を鑑賞したことがあり、「夜神楽から感じた情熱が今の活動の基盤になっている」と西島さん。日本神話をテーマにした舞台も多く手掛けていることなどから同町が打診し、快諾を受けたという。

　奥谷さんは大学卒業後、大手人材会社に就職。採用や教育コンサルティングに携わり、２７歳で独立した。経営戦略、人材育成、商品開発・企画等の専門家として企業や地域の強みを発掘し、その強みを生かすまちづくりなどに取り組んでいる。

　奥谷商売研究所（岡山県）の代表を務め、県の「２１年度みやざきローカルフードプロジェクト強化事業」で高千穂町加工連携部会のコンサルティングに参画。人脈の広さやこれまでの功績から同町が打診し、同じく快諾を受けたという。

　式では、甲斐宗之町長が委嘱状と観光大使専用の名刺、竹尾会長が町の特産品詰め合わせセットと観光協会のマスコットキャラクター「うずめちゃん」が描かれたバッジを贈呈。「高千穂の魅力をいろいろな場所で発信していただきたい」などと期待を寄せた。

　西島さんは「高千穂町にはパワースポットがあふれている。あちこち飛び回りながら『宇宙一のパワースポットは高千穂だ』と広めたい」。奥谷さんは「神様をすべて味方にできた感覚。高千穂町の天才的な知恵と工夫に満ちた食材や加工品の魅力を伝えていきたい」と抱負を述べた。