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合唱、再び活発化−コロナ禍落ち着く

本紙掲載日:2023-04-20
6面
23日のシニアコーラスフェスティバルに向けて練習するロブスター合唱団

シニアフェス(大分)に県北から2団体−県北での演奏会も多数予定

 コロナ禍がようやく落ち着き、合唱団の活動が再び活発になってきた。大勢で大きな声を出す性質から、感染拡大時は練習できず、本番でもマスクを着けて歌うなど、さまざまな制限を受けてきた。23日に大分市で開かれる「第18回シニアコーラスフェスティバル」(全日本合唱連盟九州支部主催)には、宮崎県北から2団体が参加する。延期していた周年記念の演奏会を開く団体も多い。

◆明るい声届けたい−ロブスター混声合唱団

 延岡市のロブスター混声合唱団(山本満之代表、25人)は17日、市内の恒富コミュニティセンターで、シニアコーラスフェスティバルに向けた最後の練習をした。

 3月13日以降、マスク着用は個人判断となったが、93歳の団員もいることから、通常の練習では今もマスクを着け、互いの間隔を空けるため室内いっぱいに広がるなど、感染リスクを下げる工夫をして歌っている。

 本番ではマスクを外す。曲目は「翼をください」(山上路夫作詞、村井邦彦作曲)と「きぼうの唄」(伊藤一樹作詞、石若雅弥作曲)の2曲。

 服はチェックのシャツとジーンズ、靴はスニーカーでそろえ、宮崎市から毎回指導に通ってくる今村愛子さんの熱い指揮の下、元気いっぱいに歌う予定だ。ピアニストは糸井美代子さんで、同じく川南町から通ってきている。

 10月29日午後2時から延岡市東本小路の野口遵記念館で開く「20周年記念演奏会」に向けての練習も並行して進めている。平常は月2回の練習を、4月からは3回に増やして強化。

 山本代表(71)は「20周年演奏会では、やっとコロナを乗り越え、希望に向かっていこうという内容のキャッチフレーズを付けようと考えています。フェスティバルでは、宮崎の明るい声を届けたい」と話した。

 ロブスター合唱団は、〃えびちゃん〃の愛称で市民に親しまれた海老原吉之さん(1913〜92)を囲んで49年に発足し、約20年活動。当時の活動を知る人たちが中心となって2001年に再結成し、一昨年が20周年だったが、コロナ禍で延期していた。

 シニアコーラスフェスティバルには、九州各県から32団体、県内からは7団体が参加する。県北からはほかに、延岡市の男声合唱団「ひむかグリークラブ」(中尾師代表、11人)も出演する。

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