川邊さんに総務大臣感謝状

美郷町担当行政相談委員を５期１０年−宮崎行政監視行政相談センター

　宮崎行政監視行政相談センター（宮崎市、真鍋政信所長）は２０日、美郷町担当の行政相談委員を退任した川邊信行さん（７５）＝西郷田代＝に総務大臣感謝状を贈り、労をねぎらった。

　行政相談委員は、総務大臣の委嘱を受けた民間有識者。住民が身近なところで相談できる窓口として、全国に約５千人、県内では６０人（４月１日現在）が配置されており、道路、保険、年金、社会福祉など、さまざまな行政分野に関する苦情、相談を受け付け、助言したり、対象の関係機関に改善の働き掛けをしたりして問題解決を図っている。

　川邊さんは元町職員。２０１３年４月１日から今年３月３１日までの５期１０年間、委員を務め、月１回の定例相談会、民生委員・児童委員や人権擁護委員との懇談会の開催のほか、個別相談、町民文化祭での啓発活動などを行ってきた。

　式には真鍋所長、田中秀俊美郷町長らが出席。感謝状を贈った真鍋所長は「１０年の活動に感謝したい。今後も行政相談委員やセンターの活動に協力をお願いしたい」とあいさつ。田中町長は「長年にわたり、町民のさまざまな問題解決に取り組み、潤滑油として乗り越えていただいた」とたたえた。

　川邊さんは「道路事情や老後の悩み、特殊詐欺につながるものなど、約９０件の多岐多様な相談を受けた。解決した相談者の感謝の言葉が励みになった。今後も安全で住みよい町づくりに協力したい」と話した。

◇松井、米田、吉田さんにも感謝状

　同センターによると、今年３月末に退任した委員は県内で１４人。うち、１３人に任期に応じて総務大臣または同所長名で感謝状を贈呈。県北関係では川邊さんのほか、五ケ瀬町鞍岡の松井久美さん（５９）＝２期４年＝、延岡市北川町の米田安壮さん（６６）＝２期４年＝、延岡市北方町の吉田道信さん（７１）＝３期６年＝にそれぞれ総務大臣感謝状を贈った。