談話室−時間外労働などの相談にぜひ活用を

県社会保険労務士会延岡支部の新役員

　「時間外労働の解消に悩まれている事業所も多いと思いますので、ぜひわれわれをご活用ください」と話すのは、県社会保険労務士会延岡支部の支部長に就任した高橋宗徳さん（高橋社労士事務所）。１７日に開かれた支部総会で、副支部長の大苫紀子さん（おおとま社労士事務所）と小石川亮一さん（小石川社労士事務所）、会計の塩月雅裕さん（塩月社会保険労務士事務所）とともに新役員に選出された。

　社労士は社会保険労務士法に基づいた国家資格者で、企業の成長に必要とされる資金、モノなどのうち、人材に関する専門家。企業での採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」「年金の相談」に応じるなど、業務内容は広範囲にわたる。毎年秋に開かれる７士業無料相談会では、同支部が今年の運営を担当する。

　今月１日からは月６０時間を超える時間外労働の割増賃金率が、中小企業でもこれまでの２５％から大企業と同じ５０％に引き上げられたが、「雇用主が知らずに支払わず、従業員との信頼関係が崩れることが心配されます」と高橋さん。

　時間外労働は割と超過しやすいとして、「大事な人材を失うことにつながりかねませんので、まずは残業時間の洗い出しなど、ぜひ労働基準監督署などとの間に立つ存在としてお役に立たせていただければ」と呼び掛けている。

　写真は前列が支部長の高橋さんを挟んで副支部長の小石川さんと大苫さん、後列右から会計の塩月さんと前支部長の河野敬司さん。